久々にNYダウ離れの展開、3月悲観相場の裏目が出そうだ=犬丸正寛の相場展望

2014年3月29日 12:56

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 週末はNYダウの2日連続安に対し、日経平均は2日連続高となって、久々にNYダウ離れの展開となった。

 特に、日本の場合、3月年度末という特殊要因から売りが先行する展開だった。特徴的だったのは27日(木)の配当落ちだった。約102円の配当落ち分をはるかに上回る下げとなって一時は前日比250円安の1万4227円まで大きく下げた。

 しかし、3月17日の1万4203円、20日の1万4207円を下回らなかったことで底打ち感が台頭し反発に転じた。

 来週(31日~4月4日)もこの流れを受け継いだ展開が予想されそうだ。とくに、週末はほぼ30日線(1万4700円ていど)と同じ水準での引けとなっており、来週、30日線を抜いて3月7日の1万5274円を目指すものとみられる。

 NYダウも大崩れするとは思えないため4月相場は、これまでの弱気充満の反動が出る可能性があるのではなかろうか。

 もちろん、上値は消費増税の影響が頭を押さえるが、どのていど影響が表面化するかはフタを開けてみないと分からないところもある。6月頃でないと実際の数字は分からない。しかも、この間の企業業績は堅調でPERは14倍そこそこの低水準が続いている。4~6月の消費増税の影響を見極めてから出動するというのでは、それまでは指を加えて待っているのも能がないといえる。

 2015年3月期も業績好調銘柄の押し目は積極的に仕込んでいくところだろう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

【関連記事・情報】
【木村隆のマーケット&銘柄観察】ビューティガレージは今期後半から業績回復が顕著(2013/03/25)
【編集長の視点】オープンハウスは連続最高純益・増配を見直し公開価格水準から仕切り直して反発(2013/03/24)
【木村隆のマーケット&銘柄観察】ネオスは業績低迷は一時的、スマート革命をリードする存在に(2013/03/25)
【狙い場・買い場】ウェザーニュースは足元で3営業日続伸、31日の決算発表に期待(2013/03/23)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事