2012年に大気汚染が原因で死亡した人は700万人、WHOがレポートを公開

2014年3月28日 07:00

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、  世界保健機構(WHO)が25日に公開したレポートによれば、2012年に大気汚染が原因で死亡した人の数はおよそ700万人であったとのこと。世界の総死亡者数のうち8人に1人が大気汚染が原因で死亡した計算となる。

 今回のレポートでは、大気汚染が人体に及ぼす健康被害の推定値が前レポートに比べて2倍以上となっており、大気汚染は最大の環境健康リスクであるとしている(slashdot)。

 とりわけ、屋内空気汚染及び屋外大気汚染と、脳卒中や虚血性心疾患など心血管疾患との関連性、そして大気汚染と癌との関連性が新たなデータにより明らかとなった。大気汚染が急性呼吸器感染症や慢性閉鎖性肺疾患などの呼吸器疾患を引き起こしているといわれてきたが、新たなデータが加えられることとなる。

 また、東南アジアや西太平洋地域では、屋内空気汚染で亡くなる人の数が屋外大気汚染より多い。これは、料理を行うに炭や木材、バイオマスストーブを使用していることが原因となっているとのこと。

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