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トヨタ、セブン銀行、味の素など/本日の注目個別銘柄
<7203> トヨタ 5731 +110強い動き。6年ぶりの自社株買い実施、並びに、3000万株の自己株式処分を発表している。自社株買いの規模は6000万株、3600億円を上限としている。自己株式処分に伴う株式価値の希薄化を避ける狙い。株主還元に対する方向性などを評価する声は高いものの、直接的な需給インパクトが生じるのは6月以降となり、短期的な買い材料と捉える動きは限定的にとどまっている。外部環境悪化に伴う地合いの軟化に押される形へ。
<3382> 7&iHD 3884 +189しっかり。JR西日本<9021>と提携して、駅構内にコンビニエンスストアを出店すると報じられている。今夏から順次、約500のコンビニ・売店を「セブンイレブン」に転換していくもよう。出店余地の大きい分野、並びに、相対的に出遅れていた関西地区への積極展開をストレートに評価する動きが先行へ。
<8410> セブン銀行 400 +22しっかり。セブンイレブンが駅にコンビニ500店を出店などと伝わっているように、セブンイレブンの積極的な出店攻勢に伴うメリット享受期待が高まる状況のようだ。ATM利用者数増加による業績拡大期待を高める動きに。また、全体相場の地合い悪化を受けて、セクター内におけるディフェンシブ性の強さなどもポジティブ視される格好に。
<2760> 東京エレクトロン デバイス 1338 -248下落率トップ。親会社の東京エレク<8035>が株式最大234万株を売り出すと発表している。また、同時に立会外取引における63万6000株を上限とする自己株式取得も発表へ。一株当たり価値の向上にはつながるものの、それ以上に目先の需給懸念が優勢となる状況のようだ。また、今後も東京エレクの保有株は需給面での警戒材料として残る状況にも。
<2802> 味の素 1441 -28さえない。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も1770円から1640円に引き下げている。リジン価格の下落などをマイナス視しているもよう。来期はリジン価格が前年を下回る可能性が高く、営業増益は期待しにくいとみている。脱コモディティ戦略の具体的な成果が見極められるまで、株価水準の是正は難しいと指摘している。
<8281> ゼビオ 1780 -104大幅反落。JPモルガン(JPM)では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」い格下げ、目標株価も2400円から1800円に引き下げている。今期の外部環境は悪くないなかで業績苦戦が継続、ボトムラインへの信認が低下と指摘。来期は環境の悪化懸念があるほか、中国や韓国事業などの新事業で業績改善が遅れる可能性もあると。会社側の業績未達懸念は今後も継続する可能性があるとしている。
<7259> アイシン精機 3535 +85逆行高。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価は4500円としている。過去2年間でデンソー<6902>を大きくアンダーパフォームしてきたが、投資負担増の懸念など悪材料は織り込んだと捉えているもよう。今後は先行費用の一巡やトヨタ外拡販をカタリストに評価は回復していくと判断しているようだ。なお、MSでは、デンソー<6902>の投資判断は格下げしている。《FA》
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