アラスカで25年前に発生した原油流出事故、いまでも環境に影響が残る

2014年3月6日 16:04

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 1989年、アラスカ州プリンス・ウィリアム湾のブライ・リーフでタンカー「エクソンバルディーズ号」号が座礁し、積んでいた原油1100万ガロンが海に流出した。最悪の環境災害の1つとされる同事故だが、25年たった現在でも流出した原油が環境に影響を与えているという( ナショナル ジオグラフィックスslashdot)。

 アラスカ湾の国立公園の一部浜辺に、今なお原油が残存している理由は主に2つあるとされる。1つはタンカーから原油が流出したとき、原油は海水と混ざり合ってエマルジョンとなり、その結果、原油が粘り気のある化合物になったため。 原油が泡状になると、表面は風化するが中は風化しない。2つ目は同地域が安定した環境にあることだという。環境の影響を最も受ける場所でも、1994から2012年の間で岩石が1メートル未満しか移動していなかったという。こうした安定した環境のために、浜辺にて蒸気クリーニングが施された後もずっと原油が残存しているとされる。

 研究チームによると、岩の下に隠れている原油の量はわかっておらず、それを調べるにはまた別の調査が必要だとしている。

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