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住友不動産、富士通、DICなど/本日の注目個別銘柄
<8830> 住友不動産 4334 +148続伸。今期経常利益は前期比11%増の1270億円前後となり、6期ぶりに過去最高を更新する見通しと報じられている。市場コンセンサス通りの水準であり、サプライズはないと見られるものの、不動産株高の中で買い手掛かり材料とされる格好に。不動産セクターは前日に続いて業種別上昇率のトップ。調整一巡感で押し目買い意欲が強まる格好になっており、本日も欧州系資金の流入観測などが挙がっているもよう。また、モルガン・スタンレー(MS)では、同社を含め大手3社の投資判断を揃って買い推奨に格上げしている。
<6702> 富士通 634 +22買い優勢。本日は複数での投資判断格上げが観測されている。大和では投資判断を「2」から「1」に格上げで、目標株価を960円に引き上げている。同社が歴史的な業態転換を経たことに加え、ITサービス・ソフトウェア市場が長期拡大見通しにあることも背景に。業界最大手の同社は市場拡大の恩恵をフルに享受、スケールの大きな業績拡大が期待できると。また、UBSでも「バイ」に格上げで780円目標に。国内SI投資回復の継続など、中核事業の環境好転を背景としているもよう。
<4631> DIC 296 +17買い先行。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も220円から400円にまで引き上げている。欧米インキ子会社のリストラ効果などによって、今12月期、来12月期と、2期連続で10%超の営業増益の確度が高まったとしている。インキ、顔料で世界トップシェアを誇り、グローバル展開を加速している同社への評価は、着実な収益拡大と事業基盤の強化とともに今後高まっていくとみているもよう。
<6141> DMG森精機 1409 -176下落率トップ。約1446万株の公募増資、約766万株の自己株売出実施を発表している。希薄化懸念などが強まる状況になっているもよう。約310億円の調達となるが、海外工場を中心とした設備拡充、有利子負債の返済などに充てるもよう。募集価格は1442円となっている。発行新株式と売出株を併せた株数は、自己株式を除いた発行済み株式数の20%超の水準に当たる。
<5214> 日本電気硝子 473 +19買い優勢。マッコーリーでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を570円としているもよう。売り推奨のアナリスト格付けが多かった銘柄でもあり、ショートカバーのきっかけにもつながっているようだ。足元で売り込まれていた不動産株が強い動きとなっていることなども、押し目買い意欲を強めさせる流れに。なお、旭硝子<5201>も一部で格上げが観測されており、強い動きが目立っている。
<3811> ビットアイル 661 -76下げ目立つ。前日に上半期の決算を発表、通期計画を下方修正したことが嫌気されている。上半期営業利益は15億円で前年同期比6%減益、計画の16.5億円を下振れる着地となっている。また、通期予想は従来の35億円から27億円に下方修正している。2ケタ増益予想から一転して2ケタ減益に転じる見通しに。電気料金の上昇などコストアップが下振れの要因ともなっているようだ。
<2695> くらコーポ 1841 +125大幅高で昨年来の高値を更新、2006年4月以来の高値水準に。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は11.5億円で前年同期比17%増益となり、上半期計画18.4億円に対する進捗率も63%に達している。想定以上の好スタートと捉えられる形になっている。いちよしでは株価の割安感が強いとして、フェアバリュー2200円、レーティング「A」を継続している。
<6363> 酉島製 1390 +66大幅続伸。東海東京が投資判断を「3」から「1」に、一気に2段階格上げしていることが手掛かり材料につながっている。受注拡大への期待、来期も中近東の水処理プラントや東南アジアの発電プラント向けに受注増加が予想されること、来期営業利益は今期予想比5倍の大幅増益が予想されることなどを挙げている。
<2670> ABCマート 4260 +150大幅続伸。前日に2月の月次動向を発表、買い手掛かり材料となっている。2月の既存店売上高は前年同月比11.3%増、前2月期では最大の伸び率となり、23ヶ月ぶりの高水準となる格好に。都市部を中心とした大雪が特需の形となり、レディース用のスノーブーツやレインブーツが好調推移となったもよう。また、アシックスブランドの商品取扱開始も発表、ランニングブームが継続する中で、シナジー効果などへの期待も高まる状況に。
<8282> ケーズHD 2670 -96さえない。みずほ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げしている。目標株価も3900円から2900円に引き下げへ。業績モメンタム改善や積極的な株主還元姿勢を評価してきたが、いったんは、消費増税後の販売基調悪化の可能性を考慮するとしている。なお、みずほ証券ではヤマダ電機<9831>も同様の観点から目標株価を引き下げているようだ。
<7211> 三菱自動車 1146 +24買い優勢。メリルリンチ(ML)が投資判断を新規に「買い」、目標株価を1300円としており、本日の評価材料につながっている。PHEVの拡販、来期の業績モメンタムの強さ、今後の株主還元強化への期待など、株価のカタリストは豊富であるとしている。実質、10倍を割り込んでいるPER水準には妙味が高いとも指摘へ。《FA》
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