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ファストリ、石川製作所、アスクルなど/本日の注目個別銘柄
<9983> ファストリ 35480 +430続落。米Jクルーの買収に向けて協議を開始したと先週末に伝わっている。シティでは、中長期的な成長戦略などを考慮すると同買収は整合的に映るが、買収金額最大50億ドルはフリー・キャッシュフローや総資産に対して過大に映ると指摘している。本日は一時プラス圏に浮上するなど、積極展開を評価する動きもあったが、指数との連動性が強い銘柄であり、日経平均の大幅下落に影響を受ける形にも。
<6208> 石川製作所 123 +5買い先行。ウクライナ情勢の緊迫化に加えて、北朝鮮の短距離ミサイル発射も確認されるなど、世界的な地政学リスクの高まりを映して、防衛関連の材料株として短期資金の関心が向かう格好になっている。なお、他の防衛関連では、豊和工業<6203>や佐世保<7007>などが買い先行となっている。
<1834> 大和小田急建設 282 +23買い気配スタート。先週末に発表した業績・配当予想の上方修正が買い材料視されている。通期最終利益は従来予想の2億円から9億円にまで増額修正、第3四半期累計では赤字決算でもあったため、想定外の大幅上方修正と捉えられているようだ。工事利益率の改善、販売用不動産の販売上振れに加えて、投資利益の発生も寄与している。期末配当金も従来予想の5円から7円に引き上げている。
<2678> アスクル 3195 -305下げ目立つ。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断を「中立」から「売り」に格下げ、売り材料視されている。目標株価は2400円から2700円に引き上げているもよう。株価の過熱感は強く、カバレッジ内で相対的に下値余地が大きいことが格下げの背景としているようだ。また、Eコマース事業「ロハコ」の成功に関しても楽観視はできずと指摘している。
<7733> オリンパス 3425 -105さえない。先週末に今期純損益の下方修正を発表、従来予想の130億円の黒字に対して、収支均衡から40億円の赤字のレンジにまで減額修正している。バイオロジクス事業からの撤退を決定、それに伴う特別損失が150-190億円程度になるもよう。赤字が続いていた事業であり、事業撤退をポジティブに捉える見方が強いようだが、地合いの悪化や為替市場での円高進行など、不安定な外部環境のなかでプラス材料視する動きは限定的。
<4503> アステラス製薬 6279 -315軟調。米メディベーションが決算発表後に急落の展開となっている。前立腺ガン薬XTANDIの2014年米国売上見通しがコンセンサスを大幅に下回ったことが嫌気されているもよう。同薬は同社が共同開発先となっており、同社業績への影響なども警戒される状況とみられる。足元では買い戻しもあって上げ幅を広げていたため、その反動による利食い売り圧力なども強まる格好へ。一方、3月末を基準とした1:5の株式分割実施を発表しており、今後の流動性の向上などは期待される状況とみられる。
<4042> 東ソー 402 +9しっかり。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価は500円としている。10月に予定されている塩ビモノマー20万トンの稼働によって、主力の南陽事業所のマテリアルバランスが改善し、収益は上向くことになるとみているようだ。クロル・アルカリの黒字化と機能商品の回復で収益水準は切り上がっていくと想定。また、課題の財務体質も着実に改善しており、割安に放置される要因はなくなりつつあると指摘。
<9506> 東北電力 1219 +25堅調。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価を1170円から1430円に引き上げている。石炭火力発電所の復旧や値上げで資本毀損に終止符を打ったことで、バリュエーション面での懸念が解消と判断しているもよう。14.3期に先陣を切って復配に踏み切ったこともプラス材料と指摘。2015年7月から東通1号の再稼動を想定、16.3期経常利益は1147億円への増加を見込んでいる。
<7649> スギHD 3945 +25堅調。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断「買い」継続で、コンビクション・リストに採用としている。目標株価は5000円を継続している。今後、調剤事業の収益貢献の本格化が見込まれること、今期の一過性費用の剥落で来期増益率が高いとみられること、部門別管理の導入による中長期での一層の経営効率化が期待できることなどを評価している。来期、再来期と2ケタの営業増益を予想。《FA》
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