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王子HD、段ボール事業でミャンマーに進出 16億円投じ工場建設
王子ホールディングスは28日、ミャンマーに現地法人を設立し、段ボール事業を開始すると発表した。ヤンゴン郊外のミンガラドン工業団地内に段ボール工場を建設し、2015年5月に営業を開始する予定。総投資額は1,540万ドル(約15億7,000万円)。
新会社の名称は「Oji GS Packaging (Yangon)」で、マレーシアの同社子会社GS Paper & Packagingが過半数出資して、現地パートナーとの合弁で設立する。資本金は1,550万ドル(約15億8,000万円)。
ミャンマーの段ボール業界は、近代的な加工設備をもつサプライヤーが限られており、外資大手の進出は同社が初めてという。同社は、日本の段ボール加工技術と東南アジア事業で培った事業ノウハウ、人材を投入し、経済発展に伴って増加する段ボール需要を取り込んでいくとしている。
同社は現在、東南アジアでは18カ所の製造拠点でパッケージング事業を行っている。昨年12月にはベトナムでUPJVの買収を決定し、インドでは7月の営業開始を目指して工場を建設中。今回のミャンマー工場は、これらに続く21番目の製造拠点となる。進出国では、ベトナム、マレーシア、タイ、カンボジア、インドに続き、6カ国目の進出となる。
ミャンマーは、2011年の民政化以降、急速に経済発展が進んでいる。2015年には、日本とミャンマーの共同事業体が開発するティラワ工業団地が用地提供を開始することが予定されており、日系企業を中心に、事業進出が加速していくことが見込まれている。
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