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欧州宇宙機関、天王星と海王星探査を目的としたODINUSミッションを発表
記事提供元:スラド
taraiok 曰く、 2月11日、欧州宇宙機関が天王星と海王星探査を目的とした「ODINUS」ミッションを発表した。この計画は2034年に天王星と海王星に一組の同型探査機を送り出し、太陽系の成り立ちを解明することが目的だ(medium、コーネル大学、slashdot)。
天王星と海王星は木星や土星よりも小さい星だが、天文学的に興味深い要素を数多く備えている。木星と土星はほとんどが水素とヘリウムで構成されているが、海王星と天王星は金属とケイ酸塩、水、アンモニア、メタンによって構成されている。なぜ太陽から遠い位置にある星がこうした元素で形成されたのかは長年の疑問であった。
また、天王星はリングが太陽に対して垂直方向に付いている希有な惑星だ。この原因は小惑星の激突により自転軸が90度傾いたという説が有力だがはっきりしていない。また、海王星最大の衛星であるトリトンは、他の惑星の月とは反対の方向に周回している。こうした周回軌道を取る衛星は太陽系ではトリトンのみとされている。
ODINUSミッションで欧州宇宙機関は米国、ロシア、さらには中国などのの国際的なパートナーと提携する。これはコスト削減につながるだろうが、より良い選択肢になるかどうかは疑問の残るところだとしている。
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