オンライン上の公開情報から北朝鮮のミサイルランチャー製造工場特定に成功

2014年2月14日 16:05

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 北朝鮮が公開している数秒のビデオなどを元に、移動ミサイル発射装置の組み立てを行っている二つの工場を特定することに成功したという(ITWORLDslashdot)。

 これはインターネット上に公開されている情報を結びつけることで行われたそうだ。北朝鮮が2013年に公開した宣伝用の動画にはミサイル発射車両と一緒に工場内の様子が映っているものがあり、その動画から工場の大きさを割り出し、研究者が工場の構造のコンピュータモデルを作製したところ、2つの似ている建物が発見されたという。

 さらに脱北者の回顧録やWHOの報告書に記載されている情報、Google Earthの情報などを組み合わせることで、ミサイル発射装置が製造されている二つの工場を特定した。Google Earthの情報で判明した製造工場の大きさから、ミサイル発射装置が北朝鮮内部で組み立てられていることも分かったとしている。

 なお、2012年4月15日に金日成の誕生日を記念して開催されたパレードでは初公開された大陸間弾道ミサイル「KN-08」が話題となったが、中国のブロガーがこのミサイル発射台となっている車両に注目、右の窓の形状やグリル部分のパターン形状などが中国軍によって使用されているトラックと似ていると指摘した。中国当局は国連制裁の重大な違反となるため、北朝鮮への発射台を輸出否定したものの、後に製造メーカー側が民生利用を前提にトラックのシャーシを輸出したことについては認めていた。

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