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三菱電機 ドライバーの動きを予測し安全運転をサポートする技術開発
三菱電機<6503>は、車のドライバーが運転時に実行したい操作を推定してくれる「先回りエージェント」と1回の音声入力で操作ができる「タッチ&ボイスHMI(ヒューマンマシンインターフェース)」などを開発し、これらの機能が搭載された「簡単操作インターフェース」を使用することで2回以内、15秒以内で自動車の運転中に実行したい操作ができると2014年2月10日に発表した。
今、自動車はコンピュータ化が進み、ナビ、オーディオ、エアコンなどの車載電子機器が高機能化している。操作もそれに伴って複雑化し、運転への集中を妨げることも起こっている。そこで、三菱電機はこうした機器をできるだけ簡単に、安全に操作できるようにするために開発を進めた。
「簡単操作インターフェース」は、1)ドライバーが実行したい操作を推定する「先回りエージェント」、2)1回の音声入力で実行したい操作ができる「タッチ&ボイスHMI」、3)見やすい画面・高輝度HUD(ヘッドアップディスプレイ)で構成される。
ドライバーが実行したい操作を推定する「先回りエージェント」は、操作履歴や運転履歴などを基に、行き先検索や電話などドライバーが行いたい操作を推定して上位3つの候補を表示し、3択ボタンで選ぶだけで操作を可能にする。上位3つに行いたい操作が表示されていない場合でも、ハンドルの4つの機能ボタンから目的のボタンを選べば、表示されていない推定候補3つが繰り上がって表示される。
1回の音声入力で実行したい操作ができる「タッチ&ボイスHMI」は、「先回りエージェント」で候補がない場合、実行したい機能ボタンを長押しし、音声ガイダンスに従って実行したい操作内容を1回、音声入力するだけで行いたい操作を完了させることができる。カーナビ・クラウド連携音声認識技術で、カーナビ内蔵のデータとクラウド上の最新全国施設1000万件のデータの両方から高精度に音声検索結果を絞り込める。
見やすい画面・高輝度HUD(ヘッドアップディスプレイ)は、ドライバーの目線の先に画像があるように表示できるので、少ない視線の移動で前方の道路から目をはなすことが少なく、より安全に運転ができる。
この新しい機能は、18年度中に実用化される計画という。自動ブレーキ機能などによる安全技術とあいまって、事故の起こる確率を減少させられることは、高齢化社会を迎える今、大きな意味を持っている。(編集担当:阪木朱玲)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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