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ソニー、ヤマダ電機、三菱重工など/本日の注目個別銘柄
<6758> ソニー 1691 +67買い先行。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は903億円で前年同期比95%増益、700-750億円の市場コンセンサスを上回る着地に。一方、通期予想は従来の1700億円から800億円に大幅下方修正、市場コンセンサスは1550-1600億円であり、下振れは想定されていたものの、修正幅は極めて大きくなっている。ただ、下方修正の要因は追加の構造改革費用やPC撤退に向けた減損などの一時的なもので、これを除けば市場コンセンサス水準までの減額修正幅といった格好。アナリストの評価はまちまちな状況だが、地合いの改善も背景に、思い切った構造改革を評価する動きが先行へ。
<9831> ヤマダ電機 358 +13続伸。前日に発表した第3四半期の決算内容が好感されている。10-12月期経常利益は208億円で前年同期比14%増益、会社計画を57億円上回る水準となったもよう。粗利益率の回復が業績上振れの背景、業績の最悪期通過を意識させる状況になっている。短期的には、消費増税前の駆け込み需要増加にも期待感。
<7011> 三菱重工 638 -7反落。前日は決算発表後に上げ幅を広げる展開となったが、本日は戻り売りが先行する形に。今期の業績計画には上振れ余地が大きいものの、クレディ・スイス(CS)では船舶・海洋事業の採算悪化などによって、今期の過去最高益更新の可能性は低下したとみているもよう。また、シティでは、10-12月期受注高が前年同期比17%減の7300億円にとどまったことは期待外れと指摘。
<4183> 三井化学 260 +13大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、大幅増益ながら決算数値にサプライズは乏しかった。ただ、説明会において発表された事業再構築策に対しての評価が高まる状況となっている。フェノール、PTA、ウレタン原料について、国内設備廃棄を伴う抜本的なリストラ策を打ち出しており、市場の期待値を上回るものとなっているようだ。野村では投資判断「バイ」継続で、目標株価を280円から310円に引き上げている。
<2410> キャリアDC 96600 +15000ストップ高比例配分。前日に発表した第1四半期の決算内容が評価材料に。営業利益は2.7億円となり、従来の上半期計画水準に達している。単独ベースの前年同期との比較では4.4倍の水準に。つれて、上半期予想は3.3億円にまで上方修正。高い進捗率からはさらなる上振れも想定される格好に。企業収益の改善に伴う求人需要の増加を背景に、「エンジニア」マーケットを中心に売上が計画を上振れて拡大しているもよう。
<9479> インプレス 147 +19急伸。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期経常利益は3.8億円、前年同期比では29%増と大幅増益に転じている。上半期実績は前年同期比2.3億円の収益悪化となっていたため、業績底打ち期待が高まる状況のようだ。株価水準の値頃感の強さ、値動きの軽さなどから短期資金の関心も高まりやすいもよう。
<7256> 河西工業 771 +100ストップ高。前日に発表の第3四半期決算がポジティブインパクトに。累計営業利益は52.9億円で前年同期比3.2倍、通期予想は従来の60億円から80億円に上方修正している。北米自動車販売の好調、アセアン地区での想定を上回る収益改善などが上方修正の背景に。期末配当金も9円から11円に引き上げへ。PER水準の割安感など急速に台頭する格好へ。
<3774> IIJ 1970 -320後場入り後は大幅安。前引け後に発表した第3四半期決算が売り材料に。累計営業利益は42.1億円で前年同期比16.5%減益、上半期実績から減益率が拡大する格好に。また、通期予想は94億円の従来予想から60億円に下方修正。90億円程度であった市場予想を大幅に下回る水準へ。採算の高いストック売上の伸び悩み、システム構築事業の利益率低下などが背景となっているようだ。
<3431> 宮地エンジ 280 +24続急伸と強い動きが目立つ。本日の引け後に決算発表を予定、期待感が先行しているものとみられる。上半期決算時に通期営業利益予想を7億円から11億円に上方修正しているが、上半期は期初計画を7.6億円も上振れて10.4億円での着地になっている。再増額修正の可能性も高いとの期待感が優勢のもようだ。
<8038> 東都水産 205 +16後場は急伸。前引け後に発表した第3四半期決算がポジティブなインパクトに。累計営業利益は14億円で前年同期比4倍、10-12月期は6.3億円で前年同期の0.3億円から急拡大。また、通期計画は8.5億円の従来予想から10億円に、上半期決算発表時に続き上方修正している。粗利益率の向上や与信管理の徹底による貸倒引当金の抑制などが背景。仕手性の強さから短期資金の関心なども集まりやすいようだ。
<2395> 新日本科学 1421 +43大幅続伸。新たな万能細胞である「STAP細胞」の研究を開始と伝わっている。マウスの次の段階となるサルの細胞を使って研究を進めるようだ。もともと、ヘリオス<6927>への出資企業として、STAP細胞関連として物色されているが、一段とその位置づけが高まっていく格好に。《FA》
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