マカフィー、Google Playで個人情報を抜く友達募集アプリを確認

2014年2月3日 00:21

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マカフィーが危険性を指摘したアプリのチャット友達募集画面とプロフィール設定画面

マカフィーが危険性を指摘したアプリのチャット友達募集画面とプロフィール設定画面[写真拡大]

 マカフィーは1月31日、Google公式のAndroid端末向けアプリサイト「Google Play」で、個人情報を抜き取る友達募集の掲示板アプリがあることを確認したと発表した。

 確認されたアプリは、LINEやカカオトーク、mixi、Skypeなどのチャットの友達を募集する掲示板に関するもの。

 危険なアプリの特徴は、一部に不自然な日本が使われていたり、ユーザーの発言に韓国語が使われていたりするものとなっている。これらのアプリは、通信先サーバーのIPアドレスが韓国のものであることなどから、同社では、韓国のアプリ開発者によるもの、もしくはその改変ではないかと推測している。

 また、起動時や登録時などに、電話番号、Gmailアドレス、SIMカードのシリアル番号などが開発者のサーバーに送信されるしくみとなっている。同社は、特に電話番号とメールアドレスが、各種サービスのIDやプロフィール情報、チャット内容と紐づけられて取得、記録されるアプリは危険性が高いとしている。

 また、不必要なまでに多くの権限をユーザーに要求するのも特徴。中でも危険な処理に関係するのが、「端末のステータスとIDの読み取り」と「この端末上のアカウントの検索」に関する権限だという。

 同社では、友達を募集する掲示板のアプリやIDの掲示板のアプリは、それ自体、危険性があると判断している。どうしても利用したい場合は、アプリではなく、Webサイトを利用するほうが情報の流出防止には有効かもしれないとみている。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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