世界がOpenStreetMapを必要とする理由

2014年1月21日 07:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 地図閲覧サービスといえはGoogle Mapsが有名だが、オープンソースの地図閲覧サービスである「OpenStreetMap」というものも存在する。すでにGoogle Mapsがあるにもかかわらず、なぜオープンソースソフトウェアであるが必要なのか。theguardian紙の記事によれば、私たちの位置情報などをどう表示するか、どう保護するかといった選択権を「地図情報を独占に所有する企業」のものにしないため、というのがその解答であるという。同記事によると、2009年に行われた地方自治体のミーティングでこの議題は提示されていたそうだ(theguardianslashdot)。

 そこでは、Google Mapsに表示される企業をGoogleが選択できるということに懸念されていたという。第2の問題は位置情報に関するものだ。地図情報を独占的に所有しているのであれば、特定の施設に利用者を誘導することはたやすい。また、全米市民的自由連合(ACLU)は、運転や移動時のルートでそこが安全もしくは危険な場所であるかを選定できるかもしれないと指摘している。

 これらの地図プロバイダーの問題は、ユーザーが同意できない方法で個人情報を集めることに誘因がある。中立でかつ透明なOpenStreetMapはこうした問題を解決できる可能性があるとしている。

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