3G環境下で揚げるとフライドポテトが美味しい

2014年1月10日 14:55

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ギリシャ・テッサロニキ・アリストテレス大学の研究者John S. Lioumbas氏とThodoris D. Karapantsios氏が、重力の異なる環境でフライドポテトを作る実験を行ったそうだ(論文要旨ASCII.jp)。

 ポテトの表面温度を測定しつつ、ポテトスティックの特定の面のみを油に当てたり、その面の角度を変更できるという特別な装置を開発して実験を行ったという。実験では重力を1.8G/3.0G/6.0G/9.0Gに変化させてポテトフライを作ったそうだが、3Gの場合がもっとも短時間でサクサクとしたポテトフライを作れたという。

 この違いは、重力によって油の対流の仕方が異なり、またポテト表面から出た水分の挙動も異なる点から来るらしい。無重力に近い場合熱対流が発生せず、またポテトから出た水分が蒸発しにいためフライドポテトが油っぽくなるという。

 なお、9Gの重力を実現するため、ESA(欧州宇宙機関)の巨大遠心分離機をわざわざ使用したそうだ。

 地上で遠心重力装置を使ってフライドポテトを揚げるのは大事であるから、加熱流油中に籠に入れたジャガイモを沈めて代用に出来ないかなぁ。

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