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紙の本のないテキサスの図書館が注目を集める
headless 曰く、 米テキサス州に昨秋オープンした、米国内初の電子書籍専門の公共図書館「BiblioTech」が話題を呼んでいるそうだ(statesman.comの記事、slashdot)。
BiblioTechがあるのはテキサス州サンアントニオの近所に書店のない地域。蔵書の重量を支える必要がないため、建築費はBiblioTechよりも小さな通常の図書館よりも100万ドル以上安くあがっているそうだ。カウンターにiMacとiPadの並ぶ館内はApple Storeのようで、スタッフの服装もApple Storeをイメージしたものになっているという。
利用できるのは3M Cloud Libraryの1万タイトルやオーディオブック400タイトルなど。館内での閲覧のほか、オンラインで貸し出し手続きをして自分の電子書籍リーダーやパソコンで閲覧することも可能。電子書籍リーダーの貸し出しも行っており、2週間の貸し出し期限を過ぎると1日1ドルがアカウントに課金される。貸し出し期限からさらに2週間返却しなかった場合には紛失扱いとなり150ドルが課金されるとのこと。ただし、3か月以内に完動状態で返却すれば、150ドルの課金は取り消される。電子書籍やオーディオブックに関しては貸し出し期限を過ぎると自動で消去されるため、返却が遅れて課金されることはない(蔵書に関する説明、FAQ)。
BiblioTechは利用者に好評で、最初の1年で10万人の利用者を見込んでいるそうだ。近所の高校の下校時刻を過ぎると48台のiMacから空いているものを見つけるものは難しく、800台の電子書籍リーダーは半数が常に貸し出し中だという。また、地元の利用者だけでなく、同様の図書館を検討する自治体などからも注目を集めており、内外から調査に訪れる人も多いとのことだ。
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