家庭用ゲーム機に予想される、この先の変化

2014年1月1日 10:11

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 今、家庭用ゲーム機は大きな転換期を迎えている。ただでさえ変化の激しいゲーム業界ではあるが、昨今はソーシャルゲームの台頭によりその地位を危うくされている感じを受けつつも、2013年に海外で「プレイステーション4」や「Xbox One」といった新世代機が発売されると大きな話題となり、14年以降に予定されている(「プレイステーション4」は2月22日、「Xbox One」は14年内発売予定)それらの国内販売を待ちわびるユーザーたちも多い。

 このことだけを取り上げてみると、14年以降の家庭用ゲーム機の未来には明るい光が差しているようにも思われるが、しかしユーザー数拡大が著しいソーシャルゲームに対抗するため、様々な形での「変化」が起こるのではないかと予想されている。

 例えば、ゲームソフトそのものの作り方の変化。「プレイステーション4」や「Xbox One」といった新世代機のソフトはPCベースで開発が可能であるため、「プレイステーション4」と「Xbox One」の両方のハードに対応がさせやすいことから、どちらのハードでもプレイが可能なマルチタイトルが多くリリースされるのではないかと言われている。また既存のハードやスマートフォン、タブレットなどの表示性や操作性に合わせてソフトを落とし込むことも可能であることから、特定のタイトルをプレイするためにハードを購入する、そういった状況にも変化が訪れるのではないかとの予想もされている。

 実際、「プレイステーション4」や「Xbox One」は、クラウド配信やスマートフォン、タブレットとの連動を視野に入れており、これからは外出先でスマートフォンやタブレットを使ってプレイしたその続きを、自宅にて「プレイステーション4」や「Xbox One」でプレイするといったスタイルも生まれるのではないだろうか。

 また売り方に関しても、すでに変化は表れている。ダウンロード販売だ。「モンスターハンター4」のダウンロード版の売れ行きも好調で、この先もその好調さが続くことは十分予想される。

 こうしたことからも分かる通り、やがてはハードにとらわれない、またソフトの形態にもとらわれない、もっとユーザーが自身のスタイルに合った形で自由にゲームを楽しむ時代が訪れるのではないだろうか。そうした時代の流れにうまく乗れるかどうかで、家庭用ゲームの未来は変わって来るように思われる。(編集担当:滝川幸平)

■関連記事
ソニー、PS4の世界累計販売数が210万台突破と発表
【携帯・オンラインゲーム業界の決算】ソーシャルゲーム旧勢力と新勢力はどこで業績の差がついたのか
最先端のモーションセンサ技術を支える、アナログ技術
「テレビ離れ」「早寝早起き」の幼児が増加
スマホゲームに押され、岐路に立たされる任天堂

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事