【経営者の言葉】サンコーテクノの洞下英人社長

2013年12月24日 14:44

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

サンコーテクノ<3435>(JQS・売買単位100株)の9月中間期は前年同期比14.2%増収、経常利益57.9%増益とすこぶる好調だった。

サンコーテクノ<3435>(JQS・売買単位100株)の9月中間期は前年同期比14.2%増収、経常利益57.9%増益とすこぶる好調だった。[写真拡大]

■東京オリンピック開催の決定に伴い、あと施工アンカーや工事関連に追い風、中期経営計画の達成は確実

 サンコーテクノ<3435>(JQS・売買単位100株)の9月中間期は前年同期比14.2%増収、経常利益57.9%増益とすこぶる好調だった。好調の背景を同社の洞下英人社長は、「主力製品のあと施工アンカーやアンカー施工ツール関連の販売が好調であったほか、太陽光発電市場向け製品も好調でした。とくに、外部環境の特徴としては太陽光発電市場の伸長や都市圏を中心とした開発需要が前期に続いて堅調に推移しました。また、政府の経済政策に伴う公共投資の増勢や、企業マインドの高まりによる民間設備投資増を背景に市況改善傾向が顕著となってきました。このほか、笹子トンネル天井板崩落事故を境いに、以前から問題視されていたコンクリート構造物の老朽化対策として維持保全需用に動きがみられました」という。

 今3月期通期については売上が前期比8.1%増の163億4000万円、経常利益22.6%増の10億3000万円の見通しで、とくに、2015年3月期に目標としていた経常利益9億8000万円を前倒しで達成する。

 さらに、中期展望も好い。洞下社長は、「再生可能エネルギーが注目される中、太陽光関連製品『あと基礎アンカー』や、『ディー・アーススクリュー』が引き続き伸長しています。太陽光パネルの設置は、現在は大型案件が中心となっていますが、今後は小型化され簡便なものが中心となり、当社の製品や技術の優位性がさらに発揮できると期待しています。2020年の東京オリンピック開催の決定に伴い、あと施工アンカーや工事関連には追い風の吹くことが期待されます。こうした好環境の中で、『チャレンジ35』における5つの施策である、(1)売上年間5%アップ、(2)新商品の売上比率、年間5%アップ、(3)原価5%削減、(4)営業利益率5%確保、(5)成果報酬(賞与)の倍増――を掲げて積極的に取組んで行きます」と明るい展望を語っている。

 中期経営計画では2016年3月期に売上180億円、経常利益10億8000万円を目標としているが、好調な足元の業績からみて目標は上回りそうな勢いである。

 9月後編に株式2分割を実施。分割後株価は高値1830円、安値1410円で現在は高値と安値の「中間値」(1620円)を上回る1700円前にある。分割後の今期予想1株利益149.9円でPER11倍強、年25円配当に対する利回りは約1.5%である。今後の成長を期待すれば2000円台での活躍が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【じっくり投資コーナー】リンクアンドモチベーションの12月期は2ケタ増益で最高益更新、次期も好調(2013/12/20)
【株式評論家の視点】ブロードリーフは下値確認し本格出直り、公衆無線LANサービスを開始(2013/12/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事