三菱電機、イタリアの鉄道空調メーカーを買収　欧州事業を強化

　三菱電機は16日、イタリアの鉄道車両用空調機器メーカー、クリマットファー（KLIMAT-FER）の80％株式を取得し、子会社化すると発表した。欧州での鉄道車両用空調システムの販売・製造・保守体制の強化を図る。

　同社によると、クリマットファーは、イタリアを中心に鉄道車両用空調システム事業を展開しているイタリア国内トップメーカー。設立は1963年で資本金は100万ユーロ（約1億2,000万円）。子会社化後の新体制での営業開始は2014年4月の予定。

　三菱電機は、欧州を重点市場と位置付けており、クリマットファーを新たな生産・販売拠点とする。また、三菱電機の車両用空調技術とクリマットファーの技術の融合、現地での販売・保守体制の拡充を図り、欧州市場での交通システム事業拡大を目指すという。

　欧州は、世界の主力車両メーカーの生産拠点が集中していることから、世界最大の鉄道車両用空調システム市場として、今後も年率2～3％の堅調な成長が見込まれている。