「ガラケー」への愛着、中高年を中心に「やっぱり、使いやすい」と需要増

2013年12月15日 18:12

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記事提供元:エコノミックニュース

 先月25日、NHKの朝の情報番組で「ガラケーの逆襲」と題した特集が放送された。スマートフォンの利用者が急増する一方で、従来型の携帯電話、いわゆる「ガラケー」が根強い人気を保っているという。購買層は、通話やメールの使いやすさを重視するサラリーマンや、支出を抑えたい主婦層だ。

 株式会社ビデオリサーチインタラクティブの調査によれば、今年8月末の時点で15~69歳のスマホ所有率は49.2%。ガラケーの所有率は46%で、スマホが初めて従来型の携帯を上回った。同調査のすぐ後にはiPhoneの新機種が発売され、NTTドコモも取り扱いを開始。現在はさらに、スマホ所有率が高まっていると予想される。

 ただし所有率を年代別でみると、10~20代ではスマホ派が74%に達する一方、30~40代では51%、50~60代では26%に過ぎず、大きな差がある。スマホ所有率の伸びは10代で最も高く、中高年層ではそれほど伸びていない。

 筆者の50代前半の親は、最新のタブレット端末を使っているが、通話はもっぱら「使いやすいから」とガラケーだ。50~60代の知人からは、「スマホは使いにくそうで、数年前に買ったガラケーを今も使っている」という声をよく聞く。こうした層に、高齢者向けの「らくらくスマホ」はあまり受けが良くない。それくらいなら、従来型の携帯電話で十分なのだ。

 テレビ朝日のバラエティ番組「アメトーーク」でも先月28日、「スマホじゃない芸人」特集がオンエアされ、話題を呼んだ。未だにガラケーを使い続けるお笑い芸人たちは、ガラケーの方が「操作が簡単」「ボタンを押した感覚が分かりやすい」などと強調。「スマホは調べ物がしやすいというが、そんなに調べることはない」との意見に、会場のタレントたちが納得する場面もあった。

 スマホの多機能化についていけない層は、シンプルな従来型の携帯電話をなかなか手放せないでいる。魅力的なガラケーが現れれば、再びヒットする可能性は高いだろう。(編集担当:北条かや)

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