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グリー、TASAKI、レンゴーなど/本日の注目個別銘柄
<3632> グリー 1165 +26前日のストップ高に続いて本日も買い先行の展開に。ゲーム関連物色の流れが強まっているなか、売り方の買い戻しなどが引き続き急がれる展開のようだ。ゲーム関連物色のけん引役となったミクシィ<2121>は、投資判断格下げが観測される中で売り優勢の展開だが、同社などへのネガティブな影響は限定的となっている。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「売り」から「中立」に格上げ、想定以上のコスト削減によって下値余地は縮小との見解に。
<6753> シャープ 341 +1しっかり。米HPとの複写機事業提携合意が報じられている。来年1月から複写機をHPにOEM供給していく。先に観測報道が伝わって以降、提携の進展を示すニュースフローがなかったこともあり、あらためて好感材料視される状況でもあるようだ。また、JPモルガン(JPM)では、アップル製品向けの比率が拡大しているほか、アップル以外の顧客でのIGZOの売上増加、HPとの提携効果など、株価の押し上げ材料は多いと指摘している。
低位建設株熊谷組<1861>を筆頭に、大豊建設<1822>、鉄建<1815>、東急建設<1720>、飛島建設<1805>など、低位の建設株が総じて上昇率上位を占める展開になっている。短期資金が集中物色してきたゲーム関連株が、ミクシィ<2121>の投資判断格下げなどで上値追いの勢いを削がれており、一転して建設株に資金がシフトする状況になっている。本日、補正予算が閣議決定されることもあって、関心は高まりやすいタイミングでもあったようだ。
<4689> ヤフー 585 +26買い先行。JPモルガン(JPM)では、インターネットセクター6社のカバレッジを開始、ぐるなび<2440>、アスクル<2678>とともに、同社の投資判断は「オーバーウェイト」としている。EC化の加速が期待される中、リスク・リワードの観点で見た魅力は大きいと判断のもよう。Eコマース事業の中期ポテンシャルは徐々に織り込まれる展開が想定されるとの見方。目標株価は600円としている。
<7246> プレス工業 429 -21売り優勢。CBを発行して99億円を調達すると発表している。調達資金は、タイやインドネシア拠点の能力増強、国内工場の生産ライン更新などに充てられるもよう。転換価額は594円で前日終値に対するアップ率は32%、潜在株式は発行済み株式数の14.77%になる。潜在的な希薄化を嫌気する動きが先行する格好に。
<8013> ナイガイ 120 -8売り優勢。エフィッシモCの保有比率が従来の21.94%から4.23%に低下したことが伝わっている。特定資金の介入観測などを背景に、株価はここ3ヶ月で一時3倍以上にまで上昇しており、利益確定目的の売りと見られる。中期的な需給懸念の低下とも捉えられるが、むしろ、仕手化思惑の低下に伴う処分売りが優勢となる格好か。また、明日は第3四半期の決算発表が予定されている。上半期までの進捗からは下振れ懸念も強く、処分売りが急がれる状況にも。
<7968> TASAKI 821 +51強い動き。前日に業績予想の上方修正を発表している。経常損益は従来予想の収支均衡から1.6億円に増額、国内小売事業の販売好調、為替相場の変動に伴う営業外収益の計上などが背景に。第3四半期までの進捗から上振れ期待は大きかったとみられるが、6期ぶりの黒字転換を受けて、あらためて業績の底打ちをプラス材料視する流れが強まる。
<3941> レンゴー 572 +25買い優勢。SMBC日興証券では投資判断を「3」から「1」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も425円から685円へと引き上げへ。業界各社で段ボール原紙・製品の国内値上げ気運が高まっていること、国内景気回復を背景に今後も堅調な段ボール需要が期待できることなどを考慮すると、現状の株価には割安感があると判断しているもよう。ちなみに、王子HD<3861>や日本製紙<3863>の投資判断は格下げしている。
<4062> イビデン 1897 +24逆行高。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1500円から2100円に引き上げている。PBR水準などはヒストリカルにみて低位にあること、MPUパッケージは在庫循環視点でボトムとみられること、モバイル向けCSPで期待値が高まる可能性があることなどを背景に、下値は徐々に切り上がると予想している。一方、みずほ証券では、新光電工<6967>の投資判断は「中立」から「アンダーパフォーム」に格下げしている。
<8306> 三菱UFJ 644 -7売り先行。バークレイズでは投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げしている。目標株価は700円に設定へ。銀行株に関しては、市場の期待する「力強い貸出増加」や「利ザヤ反転」は簡単に実現しない可能性が高いとしており、同社に関しては、業績、M&Aと株主還元の面で当面は新材料が期待できないと指摘しているもよう。本日は全体相場が軟化していることなども逆風に。《FA》
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