バーニーズ・ニューヨークのTシャツがセブンイレブンで買える?

2013年12月8日 16:37

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 バーニーズ・ニューヨークといえば、高級感あふれる洗練された店舗で知られている。若い富裕層に圧倒的な人気を誇る店だ。バーニーズ・ニューヨークは、1923年創業の米国の高級百貨店チェーン。2007年に同社はドバイ政府の投資会社に売却されたが、この時、ファーストリテイリング<9983>も買収に乗り出したことでも話題になった。

 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は、米国高級衣料店バーニーズ・ニューヨークを日本で展開するバーニーズジャパンの株式49.9%を取得すると発表した。これによって、50.01%を保有する住友商事に次ぐ第2位株主となる。

 同社グループの百貨店事業の中核会社である株式会社そごう・西武は、上質で魅力ある暮らしを提案する「新しい百貨店」の創造に挑戦しており、他店舗との差別化を図るため、プライベートブランド商品を中心とする自主開発商品の強化に取組んできている。今後、バーニーズジャパンの持つ商品調達力や売場編集力等のノウハウを活用し、商品開発力を更に強化していくという。

 バーニーズ・ニューヨークのブランド力と、高感度な顧客層の多様なファッション嗜好性に対応した幅広い品揃えと編集・提案力が「新しい百貨店」創りに必要な技術として同社グループは今回の出資を決めたという。さらに、バーニーズジャパンは、ブランドロイヤリティの高い優良な顧客による支持を継続的に受けており、百貨店事業と早い段階での相乗効果が期待できると同社グループは考えている。また、そごう・西武などの百貨店やネットで、バーニーズジャパンが仕入れたブランドファッションを扱うなど高級衣料の販売を広げていくという。

 同社グループとバーニーズジャパンの協業が進むと、バーニーズ・ニューヨークの作りが丁寧で秀逸なデザインのプレーンな白いTシャツがセブンイレブンで買えたりするようになるのかもしれない。なんだか不思議な気分である。(編集担当:久保田雄城)

■関連記事
【コンビニ業界の中間決算】「3強」の戦略は3社3様 最後に笑うのはどこか
セブンイレブンの本物の勇気 避難指示区域内へ出店
ローソン、土壌研究会社を買収 生鮮野菜販売強化へ
相次ぐ賃上げ決定は国内消費の刺激に直結するか
サッポロとセブン&アイのPBビール展開が与えるビール業界全体への影響

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事