【相場熟者が答える投資相談】値下がりしているジェイアイエヌの対処方法

2013年12月8日 13:31

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 ジェイアイエヌ <3046> を3500円で200株持っていますが下がっていますので、対処方法について、よろしくお願いします。(広島県・Y)

■11月の月次売上低調響くも通期業績好調に不安なし、持続で

  【答え】 ジェイアイエヌは、12月6日(金)は175円安(-4.24%)の3955円と3営業日続落です。5日に発表された11月度月次売上で全店、既存店ともに前年同月比で減少したことを嫌気し、売り優勢の展開となりました。

  11月の全店売上高は前年同月比4.6%減、既存店売上高は同24.5%減。前年同月が「JINS PC パッケージタイプ クリアレンズ」と「Air frameアルファ(エア・フレーム アルファ)」の発売による効果が大きく、既存店増収率は68.3%と大きく伸長したこともあり、その反動が大きかったようです。

  当月は新素材PES(ぺス)を使用し軽量、強さ、しなやかさ、鮮やかさを実現した「Air frame ULTRA(エア・フレーム ウルトラ)」が発売となり、販売は好調に推移しているものの、直近で既存店売上が3カ月連続で減少しています。

  今8月期業績予想は、売上高406億円(前年同期比11.1%増)、営業利益68億円(同9.3%増)、経常利益68億5000万円(同16.7%増)、純利益39億円(同14.1%増)と連続最高益更新を見込んでいます。年間配当は期末一括32円(同8円減)を予想しています。

  株価は、5月13日につけた上場来の高値6020円から東証1部上場後の8月14日安値3090円まで調整。8月28日安値3135円、10月11日安値3220円と下値を固め10月25日高値4400円と上昇、12月5日高値4300円と買い直されて目先上げ一服となっています。国内において同業他社も高付加価値商品を相次ぎ投入していますし、来年4月の消費税増税で競争激化が予想されます。将来的には、中国において16年にも100店体制にすることや、米国において5年間で100店出店を予定していますが、業績に寄与するにしても数年先と思われます。目先は13週移動平均線、11月5日安値3700円が下値になると予想されますが、4300円が上値の抵抗線になる可能性がありますので、4000円前後まで強含む場面があれば、いったん売却を考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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