ダイキン、サウジアラビアで空調販売の合弁設立 18年までにシェア20%目指す

2013年12月6日 11:21

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 ダイキン工業は5日、サウジアラビアの財閥が主導する事業投資会社と合弁会社「ダイキンエアコンディショニング サウジアラビア」を設立し、12月から営業を開始すると発表した。中東最大の空調市場で今後の成長も期待できるサウジアラビアで、販売・サービス力の強化を図る。

 新会社は、資本金が720万ドル(約7億2,000万円)で、ダイキンの100%子会社であるダイキンヨーロッパ社が75%、サウジアラビアの財閥「ラジヒグループ」「アルムトラックグループ」が主導する事業投資会社「リラック」が25%を出資する。

 同社によると、新会社の設立で、販売・サービス力を強化するとともに、戦略を速やかに展開できる体制を築き、拡大する現地の需要を最大限に取り込むという。

 販売商品は、家庭用エアコンから大型のアプライド機器まで全てのラインアップを揃える。2015年までに市場シェア約10%、2018年までに約20%を目指す。

 サウジアラビア経済は好況な石油産業に支えられ、2012年度のGDP成長率が6.8%と堅調な成長を続けている。また、政府による大規模な都市開発プロジェクトが進行しており、大型のアプライド機器も含めた業務用エアコンの需要が拡大している。人口の増加に伴って、急速に住宅の建設が進んでおり、家庭用エアコン市場の拡大も期待される。

 同社は2011年度に約1,000億円だった空調市場の規模が、2015年度に約1,400億円まで拡大すると見込んでいる。

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