【村山貢司の気象&経済歳時記】今や気象リスクは為替や政治リスクに並ぶ

2013年12月4日 06:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  経済には為替変動によるリスク、途上国の政治不安定によるリスクなど様々なリスクがあるが、意外に見落とされているのが気象に関するリスクである。

  近年の大規模な異常気象は経済にも大きな影響を与えている。フィリピンを襲った猛烈な台風は今後毎年のように発生する可能性が高い。実は、この台風が西に進みインドシナ半島に上陸したら2011年のタイの洪水が再現する恐れがあった。インドシナ半島の2013年の雨量は2011年に迫るものであり、もし台風が上陸していればタイに進出している日本企業は再び大きな被害を受けることになった。

  国内においても記録的な竜巻の発生や台風、ゲリラ豪雨など大きな被害が出ている。猛暑や寒い冬は一般的には国内の経済を活性化させるが、一方で電力需要が増加する。原発が停止している状況では電力不足が深刻になる恐れもある。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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