【話題】日経平均が『終値』で今年最高値、しかし、指数だけで儲かっていない、09年と類似との見方

2013年11月28日 15:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日経平均が28日(木)、終値で1万5727円と5月22日の1万5627円を抜いて、ほぼ6ヶ月ぶりに年初来高値を更新した。ただ、場中の高値1万5942円(5月12日)に対しては、28日は1万5729円とまだ上抜いていない。

  また、この日の売買代金は1.9兆円台、出来高22.3億株と少ない。しかも、マーケット全体の動きを表すTOPIX(東証株価指数)は終値での高値である5月22日の1276ポイントは抜くことができていない。

  「出来高が少ない中での日経平均高値更新は、予想以上に売り物が少ないということはできる。ただ、日経平均が急伸しているのに比べ、投資家の多くは儲かっていないという印象ではないか。私がディーラーをやっていた頃、1989年の最高値のときも日経平均だけ高く、実体は儲かっていなかったことと似ている。日経平均採用の一握りの銘柄が買われているためだと思う」(中堅証券)という。

  とくに、主力銘柄であり指標的存在のトヨタ自動車は28日、6400円まで買われたものの、5月高値6760円には届いていない。

  日経平均が強い背景には、日経平均の予想1株利益が975円と2007年頃の水準を上回っていることがある。このため、日経平均は2007年2月の高値1万8288円(場中値)が見込めるという強気の見方も出ている。アベノミクスの年の締めくくりとしては明るい展開といえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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