【相場熟者が答える投資相談】ツルハホールディングスの見通しを

2013年11月17日 13:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■ツルハホールディングスを9000円で200株持っています。動きが鈍いようです。見通しをお願いします(埼玉県・G)

  【問い】 ツルハホールディングス <3391> を9000円で200株持っています。動きが鈍いようですが、持続したほうがいいか迷っていますので、よろしくお願いします。

■8800円前後への戻りを待って売却を

  【答え】 ドラッグストア大手のツルハホールディングスは、11月15日(金)240円安(-2.69%)の8670円と5営業日ぶりに大幅反落しました。理由としては、(1)同業のマツモトキヨシホールディングスが14日大引け後に発表した今3月期第2四半期決算は過去最高だったものの、売られたことを嫌気し、ツルハHDも連れ安となった、(2)円安進行を背景に主力株へ乗り換えの動きも見られたことなどがあるものとみられます。

  足元の業績は堅調です。高付加価値商品のカウンセリング販売に注力するほか、高品質低価格のプライベートブランド商品「M’s one(エムズワン)」の積極展開、新規エリアを含めた地域集中出店により90店舗の出店を計画し、今5月期売上高は3620億円(前年同期比5.5%増)、営業利益は235億円(同6.8%増)、経常利益は243億1100万円(同2.1%増)、純利益は137億2800万円(同2.0)と増収増益を確保し連続最高益を更新する見通しで、年間配当は130円を予想しています。来5月期も連続最高益更新が観測されていますが、M&Aが進まなければ伸び率は鈍化する可能性はあります。

  株価は、7月10日に上場来の高値9990円と買われた後、10月21日安値7920円まで調整を挟んで10月31日高値8970円と上昇、11月14日高値8950円と買い直されましたが、大きく下げに転じました。4ケタに乗せることができなかったことが上値を重くしているようです。チャートでは、これまで長期のサポートラインとして意識されてきた9カ月移動平均線は、逆に上値抵抗線となる可能性が出てきました。ただ、今期予想PER15倍台と割高感はなく、25日移動平均線に接近しており、目先は突っ込み警戒感が出ると予想されます。8800円前後までの戻りを待って売却し、様子を見るのが賢明と考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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