みずほFG、関東電化、ファンケルなど/本日の注目個別銘柄

2013年11月15日 15:35

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記事提供元:フィスコ


<8411> みずほFG 218 +4買い先行。前日に上半期の決算を発表、通期純利益は従来予想の5000億円から6000億円に上方修正している。前日の観測報道で伝わったとおりでインパクトは限定的だが、期末増配の可能性の高まりが指摘されるなど、引き続き買い材料につながる格好のようだ。また、引き続き海外投資家の資金流入が強まっていると観測されることなども、メガバンクには買い安心材料に。

<8604> 野村HD 790 +36続伸。日経平均が年初来高値をつけた5月23日以来の水準にまで回復するなど、株式市場の順調推移を受けて、関心が向かう状況となっている。また、クレディ・スイス(CS)では、格付け上昇が収益機会を広げる可能性などと指摘、来期以降の業績予想を上方修正しているもよう。足利HDの上場が承認されていることなどもプラス材料。

<6758> ソニー 1846 +60買い優勢。足元では、企業価値向上策への期待感の高まり、「PS4」への期待感などを背景に強い動きが目立ってきているが、本日はモルガン・スタンレー(MS)が投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げしており、追加の支援材料につながる。MSでは、今後は追加構造改革期待や、最近の新製品展開における変化の兆しから、株価下落リスクは限定的と判断している。一方、PCに関して、近々に抜本的な構造改革を発表とみているようだ。目標株価は2100円としている。

<3715> ドワンゴ 2264 +400ストップ高。前日に決算を発表、営業利益は21.3億円で前期比58%増益、従来計画の20億円を上振れての着地となった。今期は31.2億円で同46%増益の見通し。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げで2380円目標。今年度内の動画広告導入を経営陣が明言しており、ポジティブニュースとの評価。また、本日は任天堂<7974>が1.5%の株式を取得と発表、追加の買い材料にもつながる。

<6644> 大崎電気工業 543 -26売り先行。東京電力<9501>が2014年度に導入するスマートメーターの競争入札で、落札者が3社に決定したと伝わっている。同社も応札していたが、落札とはならなかったもようであり、マイナス材料視される格好のようだ。足元で期待感が先行していた反動も強まる。

<2453> JBR 77000 -4800売り優勢。前日に決算発表を行っている。営業利益は7.4億円で前期比21%増益、今期は9.8億円で同33%増益予想と好決算に。ただ、従来から好決算期待は高かっただけに、短期的な出尽くし感が先行する格好とみられる。また、先行投資負担などもあって、前期実績が従来計画の7.8億円を下振れる着地となったことも、ネガティブに捉えられる状況にも。

<4047> 関東電化 242 +37急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は4.5億円となり、前年同期比では13.9億円の収益改善、従来予想の3億円を上振れて着地している。通期予想は5億円から7億円に上方修正へ。第1四半期決算時には、15億円から5億円に大幅下方修正していたため、過度な警戒感が後退する状況に。半導体・液晶用特殊ガス類の販売数量の増加などが上振れ要因と見られる。

<4921> ファンケル 1080 -84下落率トップ。前日に上半期の決算を発表、営業利益は7.1億円で前年同期比15.6%減、初めて開示した通期見通しは11億円で前期比71.5%減益予想としている。第1四半期は前年同期比70.5%増益であったこと、通期予想のコンセンサスは40億円レベルであったことから、ネガティブなインパクトが強まっている。下半期は新商品の営業費用なども先行する見通しに。

<8750> 第一生命 1542 +95強い動き。前日に上半期の決算を発表、純利益は479億円で前年同期比71%増益、通期予想は従来の370億円から570億円に上方修正している。運用環境の改善が続いており、上方修正数値も保守的との見方が多いようだ。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を2280円から2420円に引き上げへ。株式市場との連動性が高い銘柄との位置づけなども本日はプラスに効いている。

<4321> ケネディクス 568 +32しっかり。米テーパリングの先送り観測が強まるなか、世界的な金融緩和策継続期待が強まり、金融緩和メリットセクターである不動産株に関心が高まる状況となっている。同社など中小型の不動産関連株には、短期資金の値幅取り商いなども向かいやすくなっているもよう。また、一昨日には決算を発表しているが、順調推移との評価も高まる状況に。

<5706> 三井金属 281 +11続伸。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も280円から350円に引き上げている。業績予想を上方修正、今年度EPSは20.8円から23.6円に、来年度は24.5円から30.8円に引き上げている。自動車用ドアロックは生産トラブル解消で大幅増益になる見込み、非鉄製錬企業では業績変化率が一番大きくなる可能性が高いと予想。《FA》

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