関連記事
三井住友FG、ラウンドワン、セイコーなど/本日の注目個別銘柄
<8316> 三井住友FG 4945 +80しっかり。年初来高値、2008年10月以来の5000円台回復などが視野に入る状況となっている。前日には上半期の決算を発表している。純利益は前年同期比53%増益の5057億円、通期予想は5800億円から7500億円に上方修正へ。先に上半期業績のみ上方修正を行っており、通期上方修正へのインパクトは限定的と捉えられる。むしろ、年間配当予想を110円から120円に引き上げていることなど、株主還元策を評価する流れと見られる。
<6773> パイオニア 202 +36急伸。昨日発表した上半期決算が好感される展開に。営業損益は5.7億円の黒字、収支均衡の会社予想、並びに、赤字を想定していた市場コンセンサスを上回るものとなっている。7-9月期では81億円の黒字と急回復する格好に。費用削減効果などが業績上振れの背景。通期下方修正が織り込まれていたが、こうした下振れ懸念などは後退する方向にも。
<6101> ツガミ 550 +44買い優勢。前日には日本工作機械工業会が10月の工作機械受注を発表、受注高は前年同月比で8.4%増となり、18ヶ月ぶりのプラス転換となっている。内需がけん引する格好となった。個別では、同社の伸び率は同36.9%増、相対的に高いものとなっており、関心が向かう格好のようだ。なお、昨日は上半期決算も発表しているが、先の下方修正値水準での着地と、特にインパクトはないとみられる。
<5233> 太平洋セメント 431 +20買い優勢。昨日発表した好決算が買い材料となっている。上半期営業利益は274億円で前年同期比2.6倍、従来予想の250億円を上振れる着地となった。通期予想は従来の480億円から640億円に上方修正している。通期の市場コンセンサスは580億円程度であったため、大幅な上振れ着地となる格好に。セメント値上げの交渉難航なども織り込まれているとみられ、素直に上振れ決算を評価する流れに。
<6218> エンシュウ 152 -23下落率トップ。前日に発表した上半期決算が売り材料となっている。営業利益は6.2億円で前年同期比36%減益、従来予想の6.8億円を下回った。第1四半期は3億円で同2.3倍と好スタートを切っていただけに、上半期の上振れ期待は高かったとみられる。7-9月期は同62%減益と急失速したことをネガティブ視する動きに。
<1812> 鹿島 372 -17続落。昨日発表した通期業績下方修正を嫌気した失望売りの流れが継続する格好に。営業利益は310億円から180億円に下方修正となっている。大和では、ネガティブな大手ゼネコンの決算の中でも、同社や大成建設<1801>の下方修正は下期見通しを大幅に下方修正するものでありネガティブサプライズと指摘。現在のレーティング「2」は再考したいとしている。
<4680> ラウンドワン 726 +100連日の急伸でストップ高まで。決算発表後は買い進まれる展開が続いている。いちよしでは、レーティング「A」を継続で、ファバリューを900円から1200円に引き上げている。国内事業のテコ入れに伴う今期以降の業績見通し上方修正、財務リストラの一段落に伴う借入金の減少期待などを背景としている。
<8050> セイコー 502 +43急伸。上半期営業利益は86.6億円で前年同期比43%増益、従来予想の45億円を大きく上振れての着地となっている。通期予想は100億円から130億円に上方修正。利益率の高いウオッチ事業の売上拡大が収益上伸のけん引役となった。通期新予想は市場コンセンサスも上回っているとみられ、ストレートに上振れ決算を評価する動きとなっている。
<6330> 東洋エンジ 375 -33後場は急速な伸び悩みへ。前引け後に上半期の決算を発表、営業損益は44.8億円の赤字となり、通期営業利益は100億円から20億円にまで大幅な下方修正を行っている。7-9月期も赤字幅が拡大する状況となった。期末配当金も従来の6円から3円に引き下げへ。新規案件の受注ずれ込みに加えて、インドネシアプロジェクトにおける追加費用の計上などが業績下振れの背景に。
<4208> 宇部興産 208 +10買い優勢。シティでは投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価は180円から240円に引き上げている。堺工場の設備停止によるカプロラクタムの収益改善、医薬品の国内プラスグレルの拡大、ポリイミドフィルムの伸長などにより、来期業績は大幅に回復すると予想しているもよう。来期の営業利益は380億円、今期予想比46%増を見込んでいるようだ。
<6135> 牧野フライス 792 +33朝方から強い動きが目立つ。前日発表された工作機械受注が前年同月比で18ヶ月ぶりにプラス転換したことを背景に、工作機械各社には買いが先行する展開へ。とりわけ、同社に関しては野村が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げしており、評価の高まる状況となっている。目標株価は890円に設定されているようだ。航空機や自動車向けに受注が堅調、来年度業績の大幅な回復につながっていく見通しとしている。
<5234> デイ・シイ 736 -8一時は71円高まであったが、急速に伸び悩む。取引時間中に決算発表を予定しているなか、前日には太平洋セメント<5233>が市場予想を上回る好決算を発表しており、連想買いの動きが先行した。ただ、上半期営業利益は9.8億円で従来計画7億円を上回ったが、第1四半期営業利益実績は6.1億円であり、上振れ幅は限定的といった見方に。《FA》
スポンサードリンク