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【菜々美のマーケットにつぶやき】上場後わずか半年での減額修正、それはないでしょ!
辛口ばかりのコメントですが、今回も、一つ苦言を。このところ、新規公開銘柄が増えていますが、個人投資家の立場では、上場時の幹事証券、取引所のチエックが甘いのではないかと思われます。
典型例が、事前人気が高く注目度の高かったサントリー食品インターナショナル(コード番号2587)です。今年7月の上場時から、わずか半年で減額修正です。『それはないでしょう』と言いたくなるのは私だけではないと思います。
修正の理由を読み返してみました。大地震といった予測不可能なことではなく、国内では競合が激化、国際的には欧州での激しい経済環境の影響と記してあります。でも、これって、半年前以前から続いていることで、経営者なら分かり切っていることだと思います。
もちろん、すでに上場している企業においても減額修正はあるわけですが、同社の場合、マーケットに初登場のおめでたい一大イベントですよ。何か裏があるのだろうかと勘ぐられても仕方ないと思われます。イメージを悪くしたと思いますし、社の歴史にも汚点を残したと思います。
株価は7月3日に3120円でスタートして、12日に3785円まで買われ好スタートでした。しかし、10月9日には3090円と急落です。新規上場銘柄には、必ずといってよいほど好人気スタートの反動はつきものであることは認めます。とはいえ、同社株の場合、初舞台で初顔見世です。そこで、わずか半年で減額、株価急落はないと思います。
少しだけでも高い株価でスタートさせたい気持ちがあったのかどうかは分かりませんが、これからも上場後の短期間に減額修正ということが続くようならマーケットへの不信感となります。審査する人はプロ、株を買う個人は素人であることを忘れないで欲しいものです。(生活経済ジャーナリスト・菜々美)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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