積水ハウス、米国で都市型賃貸住宅の開発事業に進出

2013年11月7日 14:33

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積水ハウスは7日、米国都市部のアパートメント賃貸住宅約2,300戸を主体とする5つの不動産開発プロジェクトを開始すると発表した。写真は、今回の5案件とその他プロジェクト所在地を示す図。

積水ハウスは7日、米国都市部のアパートメント賃貸住宅約2,300戸を主体とする5つの不動産開発プロジェクトを開始すると発表した。写真は、今回の5案件とその他プロジェクト所在地を示す図。[写真拡大]

 積水ハウスは7日、米国の総合デベロッパー、ホラント・パートナー・グループと共同で米国都市部のアパートメント賃貸住宅約2,300戸を主体とする5つの不動産開発プロジェクトを開始すると発表した。

 同社によると、今回のプロジェクトでは、ワシントン州シアトル、オレゴン州ポートランド、コロラド州デンバー、カリフォルニア州ロサンゼルスに賃貸住宅と商業施設を開発する。

 このうち、オレゴン州ポートランドの案件が最も早く、2013年末までの着工、2014年11月に竣工・賃貸開始を予定しており、各案件とも暫時竣工・賃貸開始を経て、安定稼動後市況を見
ながら、2017年以降の売却を目指すとしている。

 同社によると、米国で現在35%を占める賃貸住宅居住者数は近年増加傾向にあり、Generation Yと呼ばれる世代を中心に、郊外から都市部への人口移動が見られるなど、中期にわたり雇用集積地に近い優良な賃貸住宅の需要増加が見込まれている。積水ハウスとホラント社はこれを事業機会と捉え、両社グループ間で5案件の開発を共同で進めることについて合意したという。

 積水ハウスは、子会社のNORTH AMERICA SEKISUI HOUSEを通じて2010年7月から米国事業を展開している。第1号案件となったミラー・アンド・スミス社との共同事業である郊外型MPC(マスタープラン型コミュニティ)「ワン・ラウドウン(バージニア州ラウドン郡)」を皮切りに、「シンコ・ランチ(テキサス州ヒューストン郊外)」他26件のMPCをニューランド社との間で、主に大都市圏の郊外で開発している。

 今回のホラント社との5案件を含めて、2013年11月7日現在開発が進行中の案件は33件。

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