セイコーエプソン、“見て、感じて、考えて、働く”「自律型双腕ロボット」を開発

2013年11月6日 12:28

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エプソンの自律型双腕ロボット(画像:セイコーエプソン)

エプソンの自律型双腕ロボット(画像:セイコーエプソン)[写真拡大]

 セイコーエプソンは5日、生産現場の自動化領域を拡大できる、“見て、感じて、考えて、働く”「自律型双腕ロボット」を開発したと発表した。同開発品は対象を認識し、自在に力を加減して自律的に判断しながら作業を行える、エプソンの自動化提案領域を大きく広げるロボットで、2015年度内の商品化を予定している。

 エプソンの自律型双腕ロボットは、人間の目と同じように3次元空間上で対象物の位置・姿勢を正確に認識できる機能を有している。また、新開発の力覚センサーを搭載した2本のロボットアームが人の手と同じように力をコントロールし、対象物にダメージを与えることなく組み立てや搬送などの作業を行う。アームの先にはさまざまな形状・大きさの対象物を「握る、つかむ、挟む」ことで把持できる多目的ハンドを標準装備。さらに、対象物と作業シナリオを教示するだけでさまざまな作業に対応させることが可能。

 同自律型双腕ロボットは、一般的な産業用ロボットのように装置に組み込み、固定して作業を行うのではなく、単独で人に代わって組み立てや搬送などの簡単な作業を行えるように開発された。

 具体的には、対象物と作業シナリオを教示するだけでロボット単独で自律的に判断し、さまざまな作業に対応できるため、自動化経験の少ない生産現場でも導入・管理が容易。また、生産ラインへのロボット導入にあたり従来必要だった専用の高価な道具や複雑な周辺機器を用いずに、人が使う低価格で種類も豊富な道具をそのまま利用して作業することが可能。さらに、3次元空間上で対象物の位置・姿勢を正確に認識する機能を有しているため、ロボットの設置場所を変更しても即座に作業を開始できる。そのため、日々異なる場所でさまざまな作業をさせるなど、急な生産体制の変更にも柔軟に対応できる。

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