関連記事
【編集長の視点】ソニーは業績下方修正・純益減益転換で市場予想を下回り急続落
<銘柄ウオッチ>
ソニー <6758> は、187円安の1690円と売られて急続落している。前日3日大引け後に今3月期第2四半期(2Q)累計決算の開示とともに、今年8月に売り上げを上方修正した3月通期業績の一転した下方修正を発表、純利益が、期初の続伸予想から減益転換、市場コンセンサスを下回ることを嫌い利益確定売りが先行している。前日の米国市場で同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して181円安(円換算値)で引けて帰ってきたこともダブルパンチとなっている。
3月通期業績は、売り上げを8月の上方修正値より2000億円、営業利益を期初予想より600億円、税引前純利益を300億円、純利益を200億円それぞれ引き下げ、純利益は、300億円(前期比30%減)と落ち込み、市場コンセンサスを約180億円下回る。金融分野の営業利益が、8月時点の想定を上回ったが、ビデオカメラ、デジタルカメラやパソコン、液晶テレビの年間販売台数をいずれも下方修正し、デバイス分野も、イメージセンサーが想定を下回ることなどから下方修正した。なお為替レートは、8月想定の1ドル=100円前後、1ユーロ=130円前後を維持した。
株価は、前期業績の上方修正に今期業績の続伸予想、さらに米ヘッジファンドによる映画・音楽事業の分離・上場提案の思惑が加わって年初来高値2413円まで買い進まれ、相場急落とともに1810円まで突っ込み、いったんは2323円まで持ち直したものの、再度、1800円台まで調整、ここにきて外資系証券の投資判断・目標株価引き上げを好感して上ぶれた。2003年4月に業績下方修正から2日連続でストップ安、日経平均株価を7700円台割れと暴落させた「ソニー・ショック」の再現も懸念しつつ、再度の下値確認が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【月足チャート診断】ピックルスの月足は上場来高値圏で強い、中期4ケタ乗せからPER15倍の1700円も(2013/10/30)
・【株式評論家の視点】エンビプロ・ホールディングスはリサイクルメジャーへの成長を評価(2013/10/30)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク