JAXAのHTV-R、ドラゴン宇宙船に似たデザインに

2013年10月28日 13:01

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 JAXAにおいて研究が進められている回収機能付加型HTV (HTV-R) だが、以前公開された現状のHTVを発展させた案から一新され、ドラゴン宇宙船のようなデザインへと置き換えられているという(Togetterまとめ)。

 これは、10月9日~11日に開催された第57回宇宙科学技術連合講演会の中で公表されたもの。参加者からの情報によると、新しい設計はHTVをそのまま改造した場合に生じる重複部分を取り除くため、カプセル部にコンピューターと推進系を搭載。その後ろに非与圧搭載部を設け、太陽電池パドルを付ける…という米SpaceX社のドラゴン宇宙船と似た形状になるという。総重量も減少し、大型のH-IIBロケットを用いず、H-IIAや計画中のH-IIIロケットでの打ち上げも可能になる見込み。

 以前のデザインは元々、HTV-RをHTV8号機として打ち上げるために、既存の設計を極力変更せず開発費と開発期間を圧縮するために考えられたものだったが、2014年度予算要求にすら乗らない現状では意味がなくなり、お蔵入りになったとのこと。完成時期が遅れることから、ISS後の運用も想定されているという。

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