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ネオス、ソフトバンクなど/本日の注目個別銘柄
<3627> ネオス 1760 +256大幅高で上昇率トップ。LINEが2014年の夏をメドに東証に上場する方針、時価総額は1兆円規模になる可能性があると報じられている。同社はLINEスタンプを手掛けており、関連銘柄として短期資金の関心が高まる状況になっている。上場観測はあったものの、新興市場を中心に関連銘柄は総じて買われる格好となっている。
<9984> ソフトバンク 7400 -370売り優勢。中国アリババが目先のIPO計画を断念と一部海外紙で伝わっており、弱材料視される展開となっている。IPOの接近が、足元の株価上昇の大きな期待材料につながっていただけに、IPOのずれ込みに対する失望感も強まりやすい状況に。前日にはゴールドマンが投資判断を格下げしているなど、上値余地の乏しさに対する意識なども高まる方向か。
<7751> キヤノン 3080 -50もみ合い。前日には第3四半期の決算を発表している。累計営業利益2437億円で前年同期比1%減益となり、通期予想は従来の3800億円から3600億円に下方修正している。実績値、通期予想ともに市場コンセンサスは下回る状況だが、実績値は先の観測報道通りの水準であり、ほぼ想定の範囲内と捉えられる格好に。ただ、アク抜け感が台頭するまでには至らず、小動きにとどまる格好に。
<4063> 信越化学 5480 -260さえない。前日に上半期の決算を発表、営業利益は922億円で前年同期比10%増益、従来予想の880億円を上回る着地に。通期予想は1700億円で従来予想を据え置き。上半期の実績値は市場予想を下回っており、通期予想に関しても上方修正の可能性が指摘されていた。米国の塩ビ子会社の失速などが想定比下振れの背景と見られる。期待値が高かっただけに、失望感が先行する状況のようだ。
<6981> 村田製 7760 +170買い先行。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の480億円から670億円に増額修正している。スマホ向け部品の好調が背景、上振れ期待は高かったものの、市場コンセンサスも100億円程度上回る着地になったもよう。上半期決算発表時には、通期予想も上方修正されるとみられている。主力株の中では、ここまでのところ、数少ないポジティブサプライズな業績動向となる格好に。
<6997> 日ケミコン 438 -27下げ目立つ。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を新規に「アンダーウェイト」で格付けしている。目標株価は400円に設定。今期からの黒字転換は織り込み済み、株式市場ではアルミ電解コンデンサ、EDLCへの期待値が高過ぎるとみているようだ。また、傷んだバランスシートの回復には時間を要し、復配は当面先になる可能性が高いとも。
<8586> 日立キャピ 2447 +121決算発表後は上げ幅を広げる。上半期経常利益は前年同期比25%増の165億円となり、従来予想の136億円を上回った。通期予想も280億円から320億円に上方修正している。グローバル事業が好調であったほか、日本事業も収益性の改善が進んだもよう。為替の円安も追い風になった。通期見通しは市場コンセンサスも上回り、素直にポジティブに捉えられているようだ。
<5491> 日本金属 136 -14下げ目立つ。前場に業績予想の修正を発表している。上半期営業損益は1.6億円の黒字から0.8億円の赤字に、通期営業利益は11億円から5.6億円に減額修正へ。電子機器向けステンレス鋼帯の回復遅延、国際的な供給過剰に伴う海外市況の悪化などが下振れの背景に。未定としていた今期配当金も無配としている。業績悪化を映して信用買い方の見切り売りなどが優勢に。
<9022> JR東海 12320 -510さえない。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、マイナス材料につながる格好へ。品川駅周辺の再開発と中央新幹線の事業価値を明確に織り込んだことで、同社を格下げする一方、JR東日本を格上げしているようだ。リニア建設においては、市場ではまず実際に起きる数千億円規模でのキャッシュアウト、それに伴う借入金の増加が注目されるとし、JR東日本を今後アウトパフォームする可能性は低いと判断。
<6798> SMK 487 +27強い動き目立つ。前日に上半期の決算を発表、営業利益は19.9億円で前年同期3.3億円の赤字から黒字転換へ。従来予想の12億円も上回る状況となっている。通期計画は17億円から30億円にまで上方修正。第1四半期決算発表時に続いての上方修正となる格好に。通信、車載向けの伸長市場やニューメディアなどの新市場での積極的な拡販効果、円高の是正などが業績上振れの背景に。
<7202> いすゞ 615 -22売り先行。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「オーバーウェイト」から「アンダーウェイト」に、一気に2段階格下げしている。目標株価は825円から600円に引き下げへ。ASEANの踊り場リスクを再認識、とりわけ、タイでは昨年実施された減税による反動減、販売金融面での不安が残り、来年も総需要は減少の可能性と。《FA》
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