日立製、アイスタイルなど/本日の注目個別銘柄

2013年10月24日 15:42

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記事提供元:フィスコ


<6501> 日立製 659 +51大幅反発。前日に発表した上半期業績予想の上方修正が好感されている。営業利益は従来予想の1450億円から1730億円に増額修正、電力部門や社会・産業システム部門を中心に全ての部門が想定を上回ったもよう。市場コンセンサスも会社計画をやや上回る水準にとどまっていた。価格カルテルの罰金約190億円が営業外損益で処理されたことが市場予想比での上振れの主因だが、それを除いた本業ベースでも上振れ着地となる形に。

<6418> 日金銭 2197 +79大幅高。同社のほか、オーイズミ<6428>やセガサミー<6460>などカジノ関連で強い動きが目立っている。前日にはカジノ議連が幹事会を開催、カジノ解禁法案を今国会に提出する方針を確認したと伝わっており、改めて買い材料視される状況とみられる。11月に総会を開いて具体的な法案をまとめ、早ければ来年の通常国会に成立する見通しとも。

<6856> 堀場製 3600 +135買い優勢。中国の清華大学と提携、環境技術を共同開発すると報じられている。まずは「PM2.5」の原因物質を測定できる分析装置を開発、年内に実証実験を開始する計画のようだ。中国の大気汚染問題が深刻化する中で、ビジネスチャンスは大きいとして、関心が高まる状況にもなっている。

<6703> OKI 220 +14反発。上半期業績予想の上方修正を発表、経常損益は5億円の赤字予想から一転、70億円の黒字にまで増額修正している。情報通信システム事業の上振れに加えて、為替差益を営業外収益に計上したことが背景に。先の上振れ観測報道では、40億円を上回る黒字になったもようとされていたが、同水準をさらに上回る修正幅となり、ポジティブなインパクトが先行する形に。

<8697> 日本取引所 2159 -60さえない。前日の前引け後に発表した上半期決算を受けて、モルガンでは投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げしている。上半期営業利益は282億円で前年同期比17.5%増益、従来予想の240億円を上回った。通期計画も従来の365億円から385億円に上方修正している。ただ、モルガンでは、通期予想は保守的に見えるものの、現状の株価は想定される業績上振れを上回る水準を織り込んでいるとの見方。資本市場関連銘柄の中では相対的な下値リスクがあると考えている。

<5911> 横河ブリッジ 1412 +53しっかり。前日に発表した上半期業績上方修正が買い材料に。営業利益は17.5億円から32.7億円に上方修正している。第1四半期決算時に続く上方修正、好環境から上振れ期待もあったが、修正幅は想定以上と捉えられる状況に。橋梁事業とエンジニアリング事業の利益率向上などが業績上振れの背景に。

<6301> コマツ 2322 -49さえない。昨日の米国市場ではキャタピラーが決算を発表、想定比下振れの決算となったことで、同社にも警戒感が波及する状況と見られる。第3四半期のEPSは1.45ドルとなり、コンセンサスの1.66ドルを下回っている。また、通期予想は今期3度目の下方修正へ。さらに、来年の環境も厳しい状況が続く見通しと。

<1881> NIPPO 1817 +111買い優勢。前日に発表した業績予想の上方修正が買い材料視されている。上半期営業利益は58億円から80億円に、通期では210億円から260億円に、それぞれ上方修正へ。工事の進捗が想定以上に順調推移しているもよう。コスト増加への警戒感があっただけに、上方修正を素直に好感する流れへ。なお、東亜道路など他の道路株にも波及効果が強まっている。

<3660> アイスタイル 753 +100急伸。前日には、ソーシャルメディアマーケティング支援事業を手掛けるアライドアーキテクツのマザーズ上場承認が発表されている。同社は昨年8月、アライドアーキテクツの第3者割当増資を引き受けており、一株46000円で1831株を引き受けている。IPO市場が活況ななか、含み益拡大への期待などが高まる状況とみられる。なお、上昇率トップのDI<4310>もアライドアーキテクツ関連として物色されている。

<3391> ツルハHD 8320 +330買い優勢。JPモルガンでは投資判断を新規「オーバーウェイト」、目標株価を11000円としている。M&A戦略での全国展開が順調に進捗しており、今後4年間のEPS成長率は約10%と予想されること、収益性や成長性に対して現状のバリュエーションは低位と評価されること、株式市場における認知度や経営内容の浸透が予想されることなどを評価点としている。

<9984> ソフトバンク 7770 +170売り先行後は切り返す。ゴールドマンサックスでは投資判断を「買い」から「中立」に格下げしており、朝方はマイナス材料視される動きが先行した。目標株価は6900円から7500円に引き上げているが、今後3-6ヵ月程度という時間軸では、さらに同社の評価を引き上げるドライバーは見えない可能性があると判断しているもよう。ただ、売り一巡後は押し目買いに下げ渋り、その後は買い戻しの動きが優勢になっていった。地合い改善に伴うムードの好転なども支援材料に。《FA》

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