銀河バルジ内で発見された系外惑星、高い確率でハビタブルゾーンに位置することが確認される

2013年10月20日 13:46

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward のタレこみより。銀河系の中心部にある銀河バルジ内で発見された系外惑星が、高い確率でハビタブルゾーン(生命居住可能領域)またはその付近に位置することが確認されたそうだ(論文アブストラクトDiscovery Newsの記事本家/.)。

この系外惑星はバルジ内で初めて正確に特定されたもので、主星は赤色矮星。これまで質量や主星との距離は判明していなかったが、木星よりも大きなスーパージュピター型の惑星であると推測されていた。今回、研究者らは米国・ハワイのケック天文台の観測設備を用い、この惑星の質量を木星の5倍程度、主星との距離を約1.1天文単位と算出した。雪線は主星から1.7~2.2天文単位の位置とみられ、惑星がハビタブルゾーン内に位置する可能性は53%、ハビタブルゾーン付近に位置する可能性が35%、雪線の外に位置する可能性が12%とのこと。なお、この惑星自体は巨大なガス惑星であり、ハビタブルゾーン内でも生命が存在できる可能性は低い。ただし、この惑星は生命が存在可能な衛星を持つ可能性が高いとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 宇宙

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