【相場熟者が答える投資相談】動きが良くないコマツの今後の見通しと対処方法

2013年10月20日 14:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■コマツを2350円で200株持っています。動きがないのですが、見通しを(石川県・O)

  【問い】 コマツ <6301> を2350円で200株持っています。あまり動きが良くないようですが、今後の見通しと対処方法について、よろしくお願いします。

■28日の第2四半期決算見て判断を、低調だった第1四半期を取り返せるか

  【答え】 株価は5月の年初来高値3095円に対し24%下げた2360円どころでモミ合っています。

  主たる需要先の中国では、18日に中国国家統計局が発表した2013年7~9月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比7.8%増で、今年の四半期では最高の伸びを記録したものの、市場予想通りで、中国関連銘柄は反応薄となっています。 10月8日安値2231円を目先底として同17日高値2424円と買われ25日移動平均線が上値を抑え上げ一服となりました。

  10月28日に今3月期第2四半期決算の発表を控えていますが、直近の第1四半期業績は、営業利益が524億1300万円(前年同期比5.9%減)に着地し、年計画営業利益3050億円(前期比44.1%増)に対する進捗率は17%と低調です。産業機械他部門は自動車業界向け工作機械を中心に需要は回復の兆しが見えるものの、鉱山機械分野では資源価格が依然低迷しており需要が低調に推移していますので、第2四半期決算に対しては過度の期待は禁物でしょう。

  株価は、2月6日高値2507円、5月23日の年初来高値3095円、9月7日高値2605円と買い直されましたが、下値支持線の9カ月移動平均線を割り込めば、三尊天井形成となる可能性があります。今期予想PER12倍と割安感があり、現時点では居心地の良い株価水準で、2200円前後が下値として意識されそうですが、世界的な建機需要の回復に対する警戒感から積極的に上値を追う動きが期待出来にくい状況です。今3月期第2四半期決算の発表を前に他の銘柄への乗り換えも考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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