中国版ツイッターは200万人によって検閲されている

2013年10月7日 13:08

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 中国では200万人の「マイクロブロギングサービス検閲者」がいるそうだ(BBC News)。

 2010年にサービスを開始した中国版ツイッター「Weibo」のユーザ数は現在5億を突破しており、1日あたりの投稿メッセージ数は1億に上るという。つぶやかれる内容は個人的な趣味から健康関連、芸能人の噂話や食品安全問題など多岐に渡り、中には公務員の腐敗といった政治的に慎重を期するような内容も投稿されるとのこと。しかし自由につぶやき放題という訳はなく、200万人がこれらの投稿を検閲しているという。

 中国では不穏分子のサイトはブロックされ、政治的に問題な内容は定期的に削除される。温家宝元首相の名前でさえ、在任中に一族が不正に蓄財したとネット上で囁かれていた時期には検閲対象であったそうだが、インターネットユーザの急増により政府は言論統制に苦戦を強いられるようになっており、200万という数をもってしても全ての「不適切な」投稿を削除することは不可能になっているとのこと。

 ちなみに今月14日から18日にかけては検閲者向けのトレーニングが初めて企画されているという。新規採用者用のトレーニングなのか既に検閲業務に携わっている者を対象にしたものなのかは明らかではないが、8つのモジュールから成るこのトレーニングは投稿の分析や判断方法、また危機的状況への対処法などをカバーしたものになるとのことだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | 中国

 関連ストーリー:
中国の「Great Firewall」ではパターンマッチを使ったDNS監視も行われている 2013年09月05日
中国ネット検閲システムの生みの親、新年の挨拶で炎上 2013年02月18日
中国の SNS で「ポイント制」、嘘を伝えると減点、0 点になると BAN 2012年06月08日
Google、中国で検閲対象の文字や単語を入力すると警告を表示する機能を追加 2012年06月03日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事