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アマチュアによって破壊される音楽ビジネス
あるAnonymous Coward 曰く、 本家/.「How Amateurs Destroyed the Professional Music Business」より。
近い将来、ミュージシャンやレコード会社はもう食っていけないと不満を漏らすようになるだろう。その原因は違法コピーでは無い。競争だ。
音楽は多すぎるし、ミュージシャンも多すぎるのだ。そして、アマチュアも十分に多い。これはアートの世界にとって素晴らしいとまでは言えないが、少なくとも文化的には健康的だ。そして、ミュージシャンにとっては恐怖だ。クラックされたCubase(音楽制作ソフトウェア)ですべてを打ち込みで作っている、警察沙汰になりそうなバンドもいる(ソフトウェアやプラグイン、サンプル集の海賊版を使っているミュージシャンなんて山ほどいる)。200ポンド(約3万円)のノートPCと、LMMS(Linuxベースの音楽制作ソフト)を使って音楽制作をやってる自分のようなのもいる。これだけで、30年前には1時間あたり100ドルも払っていた機材より良いものを手に入れられるんだ。もちろん、ちゃんとしたスタジオで、ちゃんとしたエンジニアを雇ってやることもできるけど、そうしなくてもいい。
そして、クオリティと便利さを比べたら、便利さのほうが常に勝つんだ。もちろん自分の音楽が、牛肉とかレストランとかキッチンに金をかけ、完璧な天才によって料理されたステーキだと主張するのも自由だけど。
元々の記事は、音楽業界が「インターネットが音楽を殺した」と言っていることに対する批判となっている。また、「高級ステーキを提供していないミュージシャンは豆腐から作った、もしかしたらクソから作った『デジタルステーキ』をほぼ0円で提供している」などのやや過激な発言もある。アマチュアがこうやって作ったものでも、一般大衆にとっては多くの場合十分だというのだ。
日本でも、ニコニコ動画などで無料で視聴できるコンテンツが人気を博しているが、これらをうまく使ってマネタイズしようとする試みもある。音楽業界は今後どうなっていくのだろうか。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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