ギャップ・アップ後はFOMCアク抜け先取りの反動を警戒か/東京株オープニングコメント

2013年9月19日 08:35

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記事提供元:フィスコ


*08:35JST ギャップ・アップ後はFOMCアク抜け先取りの反動を警戒か
 19日の東京市場は買い先行の展開になろう。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、大方の予想に反して量的緩和の縮小が見送られた。これを受けて18日の米国株式相場は急伸し、NYダウ、S&P500は史上最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大証比290円高の14720円だった。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で日経平均はギャップ・アップから始まるとみられ、プログラム買いから幅広い銘柄が上昇することになろう。一方、量的緩和の縮小が見送られたことにより、為替市場では円相場が1時1ドル97円台に突入。現時点では98円台前半での推移であり、輸出関連などの上値追いには慎重になりやすい。

 また、18日の東京市場の上昇については、先物主導によるプログラム買いが断続的に入っていたことや、投信設定による買いの影響が大きかったとされる。そのほか、FOMC通過によるアク抜けを先取りする格好での、海外勢による資金流入との見方もされていた。3連休を控えていることもあり、ギャップ・アップ後は利益確定の売りが出やすい需給状況とも考えられよう。

 物色としては、昨日後場一段高をみせていたノンバンクのほか、銀行、証券など金融関連セクターに注目。ナスダックの連日の強い値動きを背景としたハイテクセクターも期待される。主力銘柄の伸びが鈍る局面においては、個人主体による物色が中心になりやすく、東京ゲームショウ開幕を手掛かりとしたSNS関連や出遅れ感の強い材料株への見直し。また、米国では17、18日で業界最大規模の3Dプリンタのコンファレンス&エキスポが開催され、3Dプリンタ関連などへの見直しも意識されよう。《TN》

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