前場に注目すべき3つのポイント~米量的緩和縮小見送りでNYダウは最高値を更新

2013年9月19日 08:23

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記事提供元:フィスコ


*08:23JST 前場に注目すべき3つのポイント~米量的緩和縮小見送りでNYダウは最高値を更新

19日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ギャップ・アップ後はFOMCアク抜け先取りの反動を警戒か
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越し
■前場の注目材料:東京ゲームショウが今日開幕、出展7割増で過去最多に

■ギャップ・アップ後はFOMCアク抜け先取りの反動を警戒か

☆日経225想定レンジ:上限14750円-下限14600円

19日の東京市場は買い先行の展開になろう。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、大方の予想に反して量的緩和の縮小が見送られた。これを受けて18日の米国株式相場は急伸し、NYダウ、S&P500は史上最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大証比290円高の14720円だった。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好で日経平均はギャップ・アップから始まるとみられ、プログラム買いから幅広い銘柄が上昇することになろう。一方、量的緩和の縮小が見送られたことにより、為替市場では円相場が1時1ドル97円台に突入。現時点では98円台前半での推移であり、輸出関連などの上値追いには慎重になりやすい。

また、18日の東京市場の上昇については、先物主導によるプログラム買いが断続的に入っていたことや、投信設定による買いの影響が大きかったとされる。そのほか、FOMC通過によるアク抜けを先取りする格好での、海外勢による資金流入との見方もされていた。3連休を控えていることもあり、ギャップ・アップ後は利益確定の売りが出やすい需給状況とも考えられよう。

物色としては、昨日後場一段高をみせていたノンバンクのほか、銀行、証券など金融関連セクターに注目。ナスダックの連日の強い値動きを背景としたハイテクセクターも期待される。主力銘柄の伸びが鈍る局面においては、個人主体による物色が中心になりやすく、東京ゲームショウ開幕を手掛かりとしたSNS関連や出遅れ感の強い材料株への見直し。また、米国では17、18日で業界最大規模の3Dプリンタのコンファレンス&エキスポが開催され、3Dプリンタ関連などへの見直しも意識されよう。

■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1520万株、買い1660万株、差し引き140万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

9月11日(水):590万株の買い越し
9月12日(木):240万株の買い越し
9月13日(金):180万株の売り越し
9月17日(火):650万株の買い越し
9月18日(水):120万株の買い越し

■前場の注目材料

・米量的緩和縮小見送りでNYダウが史上最高値を更新
・東京ゲームショウが今日開幕、出展7割増で過去最多に
・ドル・円の円高が上値抑制要因にも、個人主体の材料株物色の動向に注目

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 8月貿易統計(予想:-1兆1138億円、7月:-1兆279億円)
10:30 木内日銀審議委員が講演予定
11:00 菅官房長官、定例記者会見《KO》

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