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あべのハルカス近鉄本店ウイング館上層階10月10日に開業 専門店を積極的に導入
近鉄百貨店はこのほど大阪市内で会見し、「あべのハルカス近鉄本店ウイング館」の上層階が10月10日にオープンすると発表した。ヤングメンズ、スポーツ、ミセス、キッズの売り場を拡充する。残りの下層階が開業する来春にグランドオープンを迎える。
今回の改装では4―8階部分が新たに開業する。レディス、ヤングメンズ、スポーツ、キッズといったMDを再構築し、メーンターゲットの強化、「コト」や「コミュニティー体験」機能の強化を図った。
4階のレディス売り場はその一部が開業する。フロア全体が開業するのは来春の予定だ。L・Sサイズ、フォーマルウエアを集積した「サイズワールド」が目玉の1つで、「ICB」「エフデ」などキャリア向けのブランドを新規導入する。Lサイズ売り場には通常の約1.3倍のスペースの試着室を完備する。また、来春にオープンするヤングレディスの専門店街との連動を考慮した「ブライダルゲート」も先行オープンする。百貨店初展開の「ゼクシィなび」や「フォーシスアンドカンパニー」「アイプリモ」がセールスポイントだ。
5階はメーンターゲットであるアクティブシニアを対象にした「ワンダフルライフ」。別棟のタワー館5階はアダルト・ミセスの婦人服売り場で、連動性、回遊性を考慮した。カルチャー・ホビーの手作り体験講習会を充実。手芸品専門店の「ホビーラホビーレ」や「ファミーユ」、オーガニックコットン専門店「益久染織研究所」などを新たに導入する。文房具の「丸善」も出店する。また、テーマ性の高い旅行を提供する旅行会社「クラブツーリズム」が百貨店初展開。カルチャーやホビーと連動した体験型ツアーなど、コミュニティーの役割を果たす「コト」の提案にも力を入れる。
6階はスポーツ売り場の「スポーツライフ」。買いたいシューズを履いて試走できる往復15mのトライアルコースや、足型を計測して最適のシューズを選べる「アシックス・ランニング」、体の歪みを計測して最適のコンディション・メニューを提供する「健康サポートステーション」など、このフロアでも「コト」に絡めた提案を重視している。幅広いレディス層には、女性専用フィットネスクラブの「ボディーズ」を提案。アウトドア専門店「好日山荘」も導入し、取り扱う商材の幅を広げる。
7階はヤングメンズ向けフロア。「近鉄メンズ」のヤングカテゴリーで、「solaha men」(ソラハ・メン)という新しい名称に改めた。西日本初出店の「ダブルスタンダードクロージングヒム」や「メメント」「コンプリートワークス」、百貨店初の「アーノット」など18の新規ブランドを導入する。メンズ売り場に併設して、約2300平方メートルの書店「ジュンク堂書店」も導入する。
8階はキッズ関連売り場「kodomoの街」。タワー館8階のこども服売り場と連動する。鉄道模型専門店「ポポンデッタ」などの個性派専門店のほか、写真館「愛写館」、ヘアサロン「ズッソキッズ」など、コトの提案にも力を入れた。
今春開業した「あべのハルカス近鉄本店」は最初の3カ月間で売り上げが1.7倍で推移した。広域からの集客も図れており、まずは狙い通りのスタートを切れたようだ。今秋の開業により、さらに集客力強化を図る。
アパレルウェブ、あべのハルカス近鉄本店ウイング館上層階:6階「スポーツライフ」の「ウォーク&ラン パーク」(完成予想図)
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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