東宝不動産:TOBに伴う買い取り価格決定事件の代理人に元民事8部判事の高山氏が就任

2013年9月14日 13:41

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記事提供元:さくらフィナンシャルニュース

【9月14日、さくらフィナンシャルニュース=東京】親会社の東宝(東:9602)によるTOBに伴う株式全部取得に関する議案を5月24日の株主総会で可決した東宝不動産に対して、株式取得の買い取り価格の決定を求める事件の会社側代理人に、東京地裁民事8部(商事部)で判事を務めた経験を持つ高山崇彦氏が就任していたことが、さくらフィナンシャルニュースの取材で14日分かった。

 高山崇彦氏は、89年3月に中央大学法律学部法律学科を卒業したのち、95年4月より大阪地裁判事補に就任し、97年4月からキャノン株式会社に出向。その後の99年7月から法務省民事局付検事に就任して法務省における立法立案作業に従事した経歴を持つ。

 特に同弁護士は、06年4月より東京地裁民事8部に所属していたときに、個人株主が集団で訴訟を起こす契機となったカネボウの一連の事件を担当した経歴を持つ。07年4月よりTMI法律事務所にパートナーとして参画しており、その後にシャルレの経営陣に対する損害賠償事件で創業家側、読売新聞社と清武英利氏との間の訴訟で読売新聞社側の代理人を務めているため、裁判官の大手法律事務所への天下りを非難するときに引用される代表例となっている。

 東宝不動産の価格決定事件自体が、申立人の人数などから注目を集める事案となっているために、同弁護士の会社側弁護士としての代理人就任は多方面で議論を呼びそうだ。【了】

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