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長寿成分レスベラトロールに新たな発見
食品や化粧品、トイレタリー、医薬品などの業界では、生物由来の成分や素材を原材料に使用したものが人気を集めている。富士経済の試算によると、この生物由来有用成分・素材市場は、2016年には1,316億円の市場に成長すると予測している。その中でもとくに注目されているのが、植物性由来成分の「レスベラトロール」や動物性の「エラスチン」などだ。
レスベラトロールはポリフェノールの一種で、ブドウの果皮などにも含まれる抗酸化物質。2011年6月に放送されたテレビ番組で、長寿遺伝子の活性化素材として取り上げられたのをきっかけに認知度が高まり、2010年は8億円だった市場が16年には25億円と3倍もの数値が予測されるほど注目度のとくに高い成分である。
これまでにも多くのサプリメント業者から、こぞってレスベラトロールのサプリメントが発売されているほか、レスベラトロールを配合した化粧品も、アンチエイジング効果があるとして人気を博している。
レスベラトロールについては、これまでも多くの研究が行われてきた。そして、その強い抗酸化作用や生活習慣病予防への機能、血液の流れをスムーズにする機能などが明らかにされてきたが、この度、山田養蜂場がレスベラトロールの新たな効能を発見したと発表し、注目されている。
同社の研究所ではこれまでに、レスベラトロール二量体である「グネチンC」を豊富に含む、インドネシアの果実樹「メリンジョ」由来のレスベラトロールについて、その優れた有用性を確認するための研究を続けており、2011年には血管の老化の抑制効果があることなどを報告してきた。
そしてこの度、武庫川女子大学国際健康開発研究所の家森幸男所長及び森真理講師との共同研究により、メリンジョ由来のレスベラトロール摂取量と健康状態との関連を科学的に検証した結果、レスベラトロールを豊富に含むメリンジョの摂取によって動脈硬化が予防される可能性があることが示されたと発表した。
この結果は、インドネシアの105人分の尿を解析尿中に排泄されたトランスレスベラトロールおよびイソラポンチゲニンの量を測定することによって推定されたもの。ただし、効果を発揮するためには、調理法も重要であることが示唆されており、今後も新しい解析方法を活用して、メリンジョ由来レスベラトロール類摂取の有効性をより明らかにし、健康の維持・増進に最大限に役立てられる調理法や摂取法についての研究を進めていくとしている。
高齢化社会が進むわが国において、動脈硬化などの高齢者に多い病気や症状の予防について、これからますます、情報や商品の需要が高まることが予想される。今回の山田養蜂場の発見によって、レスベラトロールに対する注目度もさらに高まり、市場を活性化させ、予測の数値をさらに押し上げるかもしれない。(編集担当:藤原伊織)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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