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川崎汽船、次世代の大型自動車専用船を4隻発注 2015年度に完成予定
川崎汽船は3日、船隊整備計画の一環としてかねてより開発を進めていた次世代大型自動車専用船について、新来島どっく及びジャパンマリンユナイテッドとそれぞれ2隻、計4隻の造船契約を締結することで今回合意したと発表した。新造船は2015年度の竣工を予定している。
川崎汽船の自動車専用船隊のフラッグシップとなる今回の新船型は、乗用車換算で約7,500台の積載能力を持ち、汎用性の観点から全長を200m内に抑える一方で全幅は37~38m幅まで拡張しており、オーバーパナマックス型の自動車専用船の中では最大幅となる。川崎汽船が注力するRORO貨物・重建機類・鉄道車両等の積載能力向上のためのスタビリティ大幅向上と低燃費化による環境負荷低減という二つの要件の両立のためのシミュレーションを重ねた結果、最終的に従来のパナマックス幅を超えるこの大型船型が最適との結論となった。
風圧抵抗減衰技術や省エネ機器の採用により、燃費は従来船に比べて大幅に改善。船外ランプや艙内の荷役設備にも工夫を凝らし、より多様な輸送需要にも対応できるようにした。また、艙内全デッキにLED照明を装備するなど更なるエコ対策も採用する。
世界の完成車荷動きには着実な成長が見込まれ、船腹需要は中長期的に底堅く推移し、建設・鉱山機械需要も徐々に回復してくると川崎汽船は予想している。今回の新造船の投入により、川崎汽船は同社の大きな柱である完成車の輸送に加え、第二の柱と据えるRORO貨物・重建機類・鉄道車両等の輸送を強化する。
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