シリア電子軍、NYタイムズのサイトなどに攻撃

2013年8月31日 13:02

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記事提供元:エコノミックニュース

 27日、アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」は、同紙のウェブサイトに障害が発生したことを明らかにした。これはハッカー集団「シリア電子軍」による攻撃の影響とみられている。これ以外にも、「ツイッター」や「ハフィントン・ポスト」でも一時的な障害が発生した模様。

 「ニューヨーク・タイムズ」の広報担当者は、調査の初期段階で「外部から攻撃を受けた可能性が高い」と発表し、その障害は数時間に渡った。セキュリティー専門家によれば、障害発生時には、サイトを訪れたユーザーは「シリア電子軍」が管理するサーバーにリダイレクトされたとの見方を示している。

 「ニューヨーク・タイムズ」のサイト障害は、14日に続いてこれで二度目。ただしこの時は、メンテナンス作業に伴う障害であったと考えられている。

 また、「ハフィントン・ポスト」で起きた障害は、英国のウェブアドレスのみが影響を受けた模様。「ツイッター」では、ハッキングを受けた後、一時間半程度に渡って障害が発生したものの、ユーザーの情報は流出していないと発表されている。

 「シリア電子軍」とは、シリアのアサド大統領を支持するハッカーやオンライン活動家の集団で、「ニューヨーク・タイムズ」などのドメインを管理するオーストラリア企業の「メルボルンIT」のシステム内に侵入した。「シリア電子軍」はツイッター上で、「ツイッター」や「ハフィントン・ポスト」へ攻撃を行ったことを明らかにした。

 また、「メルボルンIT」は「マイクロソフト」や「ヤフー」といった大手のインターネット関連企業のドメインも管理しているため、被害がさらに広い範囲に拡がっていた可能性もあったとみられている。

 これまでの数か月間、一部のメディアがハッカーによる攻撃対象となっており、今回は「シリア電子軍」によって「CNN」や「タイム」、「ワシントン・ポスト」関連のサイトが同時に狙われた。

 オバマ政権は、シリアの化学兵器使用疑惑に伴い、軍事行動を行う用意を整えている。21日にはダマスカスで発生した攻撃の際に使用された化学兵器により、数百人が死亡した。(編集担当:滝川幸平)

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