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「キラキラネーム」、10代の53%が「学校にいた」
「音(りずむ)」「愛音羽(あねは)」「明日(トモロー)」。いずれも10年ほど前から増えたといわれる「キラキラネーム」の一例だ。一部のネットサイトでは「DQN(ドキュン)ネーム」とも呼ばれている。常識外れの名前をつける親を揶揄する目的で使われるネットスラングだ。
では実際、どれくらいの子どもが「キラキラネーム」なのか。株式会社リビジェンが全国の10~20代を対象に調査を実施したところ、10代の53%、20代の40%が「学校にキラキラネームだなぁと思う子がいた」と回答した。これはかなり多い数字ではないだろうか。
珍奇で難読な名前が増えている一因は、戦後一貫して「人名用漢字」が増やされてきたことにある。人名用漢字とは「常用漢字以外で子の名前に使用できる漢字」のこと。1951年に内閣が「宏」など92字を追加して以来、「茜」や「萌」といった、今ではよく目にする漢字が数回にわたって追加されていった。
2004年には、法相の諮問機関「法制審議会」の人名用漢字部会によって約600もの漢字が追加された。ところが「苺」「雫」「桔」などが使えるようになった一方で、「呪」「怨」「癌」といったネガティブな印象を与える漢字も追加されてしまったため、多くの反対意見が寄せられた。
結果的に上記のような漢字は削除されたが、2004年以降は子どもの名前に使える漢字が大幅に増えたことには変わりなく、「キラキラネーム」が増える要因になってきた可能性がある。
一部の芸能人やタレントが、子どもに珍しい名前をつける例が目立っていることも影響しているだろう。今年に入ってからは元オセロの松嶋尚美が、長女に「空詩(らら)」と名付けて話題になった。ちなみに彼女の長男は「珠丸(じゅまる)」という。
一部では「就職活動で不利になる」とも言われるキラキラネーム。だが個性重視の風潮もあって、増え続けているのは確かなようだ。このまま行けば、大学のゼミや新入社員の自己紹介でキラキラネームが飛び交う日も近いかもしれない。(編集担当:北条かや)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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