ミシガン大学、45分でインターネット全体をスキャンできるツール「ZMAP」を公開

2013年8月21日 18:08

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ミシガン大学の研究者たちは、ワシントンで開催されたUSENIXセキュリティカンファレンス上で、オープンソースのネットワークスキャナ「ZMAP」を公開した。このネットワークスキャナは、インターネット上にあるすべてのIPv4アドレスをわずか45分でスキャンできるという(The Washington Post論文[PDF]本家/.)。

 同様のネットワークスキャンツールとしては「Nmap」が有名だが、2010年に電子フロンティア財団(EFF)がNmapを使って同様のネットワーク調査をしたときは2~3か月の期間が必要だった。ZMAPの高速化は主にステートレス化することよって達成されたという。

 なお、ミシガン大学の研究者たちは、ZMAPを使用してインターネットをスキャンしてUniversal Plug and Play(UPnP)やDebianの脆弱な鍵(2008年に発覚したDebianのopensslパッケージの欠陥によって脆弱な鍵が生成されるという問題)、脆弱なRSA暗号キーなどへの対策がどの程度行われているか調査したという。この結果、UPnPデバイス全体のうち16.7パーセントの機器がまだ脆弱性対処のためのアップグレードが行われていないことが判明した。また、UPnPデバイスの問題ほどではないが、Debianの脆弱な鍵については2743のホストが、脆弱なRSA暗号鍵については4万4600のホストが対処していなかったとしている。

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