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オラクルCEO・エリソン氏、グーグルを批判
13日、アメリカのソフトウェア会社「オラクル」のラリー・エリソン最高経営責任者(CEO)はテレビ番組内で、特許侵害をめぐり裁判で抗争中の米グーグルに対して、「絶対的に邪悪である」と辛辣な言葉で強く批判した。
このラリー・エリソン氏の発言は、グーグルのモットーの1つである「Don’t Be Evil(邪悪にならない)」を引き合いに出し、皮肉を込めてなされたものだが、元々ラリー・エリソン氏は、ライバル企業の幹部に対して歯に衣を着せぬ発言をすることで有名だった。
「オラクル」は2010年8月、同社が買収した「サン・マイクロシステムズ」のJava関連の著作権と特許権を、グーグルのモバイル端末向け基本ソフト「Android(アンドロイド)」が侵害しているとして、北カリフォルニア連邦地裁に提訴。一時は「オラクル」側に有利な判決が下されるものと思われたが、一審の結果はグーグルの勝訴。「オラクル」は控訴している。
ラリー・エリソン氏は米CBSのインタビューで、「グーグルはオラクルの特許を侵害している」と、改めて自社が特許侵害を受けていることについて強調し、さらにグーグルのラリー・ペイジ最高責任者について、「邪悪だと思うか?」という問いに対しては、「彼らのやっていることは、間違いなく邪悪だと思っている」とコメントしている。
そしてラリー・エリソン氏は、アメリカ当局による情報収集活動に関して、「テロ行為を未然に防ぐために、絶対的に必要なこと」と述べ、アメリカ当局によって収集されたデータが、「政治的な目的で利用された場合にのみ、問題とされるべき」という自らの意見を語り、その行為を擁護する姿勢を見せた。「オラクル」にとってアメリカ政府は、最重要顧客の1つである。
「オラクル」は1977年にラリー・エリソン氏によって設立された、世界第2位のソフトウェア会社。その社名を取って付けられた「Oracle Database(オラクル データベース)」は、世界のマーケット上で大きなシェアを誇るリレーションデータベース管理システムソフトである。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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