IBM、POWERアーキテクチャ関連技術を他社にもライセンス提供すると発表

2013年8月9日 15:03

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 IBMは2013年8月6日、GoogleやNVIDIAとともに、次世代データセンター開発の企業連合「OpenPOWER Consortium」を立ち上げる計画を発表した。POWERアーキテクチャ関連の知的財産を他社にライセンス提供することでエコシステムの拡大を図るという(ITProIBMプレスリリース本家/.)。

 基本的なチップの機能を制御するオープンソースのPOWERファームウエアを提供し、さまざまな負荷に対応したサーバーハードウエアの構築において、より高いカスタマイズ性の実現を目指す。POWERベースのハードウエアおよびソフトウエアのオープンな開発はこれが初めてだとしている。

 The Registerの記事によれば、「OpenPOWER Consortium」立ち上げの背景には、POWERアーキテクチャはARMおよびx86プロセッサのメーカーの台頭により組み込み型ビジネスを失ったことがあるという。それだけではなく、次世代ゲーム機ビジネスもAMDに取られたことも大きいようだ。IBMは現状を打破してPowerプロセッサの市場を広げるためには、劇的な変化が必要だと判断したようだとしている(The Register)。

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